新入社員研修の定番といえば、自社の会議室や研修施設などで実施する対面型研修が一般的でした。近年では、オンラインでの研修に切り替える企業が増えています。
研修をオンライン化することで、スケジュール調整が楽になったり移動コストが低減されたりと、多くのメリットがあります。そこで本記事では社内研修の目的、メリットデメリットの解説。新卒研修で動画を使った成功事例の紹介を行います。
さらに対面型研修もオンライン研修も経験がある株式会社エビリーに入社したMさんに、2つの研修の違いやメリットを聞いてみました。
目次
- 1:新人研修に動画を活用するメリット
- 2:新人研修に動画を活用するデメリット
- 3:新卒研修動画を活用した成功事例
- 4:対面型のグループワーク研修、動画による社内知識学習
- 5:インタラクティブな研修ならオフライン。情報のインプットならオンライン。
- 6:それぞれの研修のよさを使い分ける
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新人研修に動画を使うメリット
まずは一般的に言われている新人研修に動画を使うメリットをご紹介
1. 情報のバラつきがなくなる。
動画を用いることで、全ての新入社員に対して同じ情報を提供できます。これにより、研修の質が均一に保たれます。また企業のビジョン、ミッション、価値観やコンプライアンスなど比較的伝える内容が均一であるべき研修によく利用されています。
2.研修担当者の時間の効率化とコスト削減
講師が繰り返し同じ内容を講義する必要がなくなり、企業の研修担当者にかかる準備や時間、コストを削減できます。
3.新入社員が時間や場所を選ばず学習できる。
新入社員は自分のペースで研修を受けることができ、必要に応じて見直すことができます。これにより、理解度を深めやすくなります。またインターネット接続があればどこでも視聴可能なため、リモートワーク中や出張先でも研修を受けることができます。
4. 図解などによる学習の強化
動画はテキストベースの資料に比べて図や映像を使うことができ、情報の伝達が効果的です。これにより、記憶に残りやすくなります。
5. エンゲージメントの向上
魅力的なコンテンツ: 動画は動きや音声を使って魅力的なコンテンツを提供できるため、新入社員の興味を引きやすく、研修への参加意欲を高めます。
インタラクティブ要素: 動画にクイズやインタラクティブな要素を取り入れることで、学習の効果をさらに高めることができます。
6. 繰り返しの視聴による理解度の向上
理解が不十分な箇所は何度でも再生できるため、新入社員が自分のペースで学習を進めることができます。
7. 進捗管理のしやすさ
「誰が、いつ、どこまで」視聴したのかを可視化できます。コンテンツの視聴有無の確認だけでなく、営業の方がの学習状況を把握したりテストやアンケートで理解度をチェックすることも可能です。また、繰り返し見られていたり飛ばされていたりといった視聴傾向を分析することで、コンテンツの改善にも役立てることが可能です。
8.グローバル対応
多言語対応の動画を作成することで、グローバルに展開する企業でも一貫した研修を提供できます。
新人研修に動画を活用するデメリット
1. 双方向のコミュニケーション不足
動画コンテンツは一方向の情報提供にとどまるため、受講者が質問をしたり、リアルタイムでフィードバックを得たりすることが難しいです。よって、理解が不足している部分をその場で補足説明しにくくなってしまいます。
2. 個別のニーズに対応しにくい
動画コンテンツは一律の内容を提供するため、個々の新入社員のスキルレベルや学習スタイルに合わせた調整が難しいです。つまり、すべての受講者に適した内容にできないというデメリットがあります。
3. 集中力の持続が難しい
長時間の動画コンテンツは受講者の集中力を維持するのが難しく、特に注意力が散漫になることがあります。また受動的な学習になりがちで、積極的な参加や思考を促すのが難しいです。
4. 情報の更新と管理
動画の内容が古くなると、最新の情報や手法を反映できなくなり、定期的な更新が必要です。コンテンツを更新する際には、再撮影や編集が必要となり、手間とコストがかかります。
5. 初期コストとリソースの確保
高品質な研修動画を制作するには、撮影、編集、プロダクションなどに初期費用がかかります。また動画制作には専門知識や技術が必要であり、社内に適切なリソースがない場合、外部委託が必要になることがあります。
新卒研修動画を活用した成功事例
エビリーでは700社の導入実績の中で、いくつか成功事例をご紹介したいと思います。
株式会社アクタス様
コロナ禍でオンラインの新卒研修を実施。人材開発に向き合う、アクタスの動画活用とは
株式会社フレアス様
社員、フランチャイズ、採用と、動画を多方面に配信!場所や時間に縛られず、企業文化を浸透させたフレアスのmillviポータル活用事例
株式会社LAVA International様
研修動画以外も、楽しめる動画を共有し合うことで社内を活性化
対面型のグループワーク研修、動画による社内知識学習
Mさんの例で見ていきます。
―Mさんの経歴をかんたんに教えてください。
M:私は、2016年に海運業の会社へ新卒入社しました。そこではIT部門に所属して、約5年間にわたり社内のプロセスマネジメントを担当していました。
学校法人に転職して、約1年間広報部で働いた後、2022年4月にエビリーに入社しました。
―多彩なキャリアですね。現在に至るまで、どのような研修を経験しましたか?
M:新卒で入社した海運会社では、最初に対面型研修を受けました。研修では、おもに社会人マナーや業界知識について勉強しました。
座学で学ぶ研修スタイルではなく、ケーススタディを用いたグループワークが多かったと思います。5人程度のグループに分かれて、講師から出題された課題について話し合い、それぞれのグループが発表するという形式でした。
海運会社では、業界特有のビジネス英会話を学ぶ研修も受けましたが、それはオンラインで受講しました。会話には業界用語が多く登場して、しかも略語ばかりでかなり驚いたのを覚えています(笑)。
―業界ならではの研修という感じですね。
M:2社目の学校法人では、OJTが研修代わりでした。約1ヶ月間、先輩社員と一緒に業務をこなして、仕事内容を覚えていくという感じでしたね。
エビリーに入社後の研修は、社内の動画ポータルサイトである「エビちゃん」を通して、オンラインで受講しています。
サイト内にはさまざまなカテゴリーで動画がまとめられています。私はエビリーに入社後、新卒・中途向け動画で社内ツールの使用法、経費申請などの情報を学びました。
▲エビリーにて行われた「動画研修」の一部
インタラクティブな研修ならオフライン。情報のインプットならオンライン。
―Mさんは、これまでのキャリアで対面型の研修と動画研修の両方を経験しましたよね。それぞれの長所やメリットは、どのように感じていますか?
M:対面型研修は、ディスカッションやグループワークなどが活発に行われるので、インタラクティブな研修にとても向いていると思います。
オンラインでも、例えばzoomを使用した「ブレイクアウト ルーム」でグループワークができます。しかし、オンラインはその性質上、コミュニケーションが「1対N」の構図が基本です。1人が話している内容を、他のメンバーが聞くという状態です。
オフラインの場合、5人でのグループワークになった場合、2人で話すグループと3人で話すグループに分かれるといった柔軟性が発揮できます。参加者で何かを考え議論し、結論を出すという研修なら対面(オフライン)の方がいいと思います。
ー確かに、対面型研修はより自由なコミュニケーションに向いているスタイルかもしれませんね。
一方で、動画研修は、会社や研修施設との距離、時間の制約を受けることなく研修ができます。特に「自分の好きなタイミング、好きなペースで学習できる」というのが、研修における動画活用の大きなポイントではないでしょうか。
対面型研修の場合、基本的には朝早くから会議室や研修施設に集まり、場所と時間が拘束されて研修を行うこととなります。
動画の場合、業務が落ち着いたタイミングで見ることができます。学習ペースも、難しい内容は何度も聞き返せるので便利ですよね。逆に、自分がある程度知っている内容であれば、動画を1.2倍速にして視聴できます。
対面型研修で分からない内容があっても、受講者で習熟度に差があるので、その場で質問しづらいじゃないですか。動画なら、受講者を気にせず気持ちよくインプットができます。
研修の目的が「普遍的な情報を伝えること」であれば、動画(オンライン)の方が相性はいいと思います。
―研修では気軽に質問するのが難しいという点は、すごく分かる気がします…。動画であれば、講師の方や他のメンバーを気にせず、分からなければ何度も見返せますね。
M:OJT研修でも、同じことが言えるのかなと。商品知識や社内の情報を、先輩社員が何度も説明するのは大変だと思います。教わる側も、申し訳ないと思ってしまうじゃないですか。
事前に動画で学習しておけば、先輩の負担は大きく減ります。新入社員も、動画を見たうえでより深い質問ができます。
―動画があることで、先輩社員と新入社員にとってWin-Winな状態が作れるわけですね。
M:それに、「動画の方が伝えやすい情報」というのもあると思います。
新入社員の方々は、自社の商品をHPや社内資料でインプットすることになるでしょう。しかし、テキスト資料だけでは伝わらないこともあります。動画による説明は、そうした情報を補完するのに適していると思うのです。
私も「milvi」を知るうえで、先輩社員の制作した紹介動画がとても参考になりました。
他にも、例えば営業部門のノウハウ共有やスキルアップは、動画が適していると思います。「エビちゃん」にも、トップセールスの商談の様子や、milviプレゼンテーションのベストプラクティスが動画としてアップされています。
それぞれの研修のよさを使い分ける
コミュニケーションを主体とする対面型研修。情報共有を主体とする動画研修。2つの研修は、それぞれにメリットや特徴があります。
新入社員の教育では、両方の研修をうまく使い分けながら、最適な手段を選択できるようにしていきたいですね。
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