動画を活用した社内研修は、様々な業界で広がりを見せています。
そういった企業様から「研修動画を安全に配信する方法を教えてください」「研修動画を社員アルバイトだけに限って配信し、さらに視聴状況をモニタリングしたい」といった声を多く頂きます。
そこで本日は企業側が社内研修を動画配信する方法、限定的に配信するメリットデメリット、チェックポイントをご紹介したいと思います。
次に研修動画を限定配信するツールとして一番最初に検討されるのが「YouTube」。エビリーのお客様でもまずYouTubeから検討をされる方が多くいらっしゃいます。そこで社内研修でYouTubeを利用するメリットとデメリット、注意点をご紹介していきたいと思います。
またYouTubeでの検討、利用が進むと意外と見落としがちなのが「研修動画の管理方法」です。ここを工夫することで、動画研修の有益性がさらに高まります。その動画プラットフォームを使う4つの効果もご紹介
目次
- 1:研修動画の配信方法について
- 2:研修動画を限定的に配信するメリット
- 3:研修動画を限定的に配信するデメリット
- 4:研修動画を限定的に配信するうえでのチェックポイント
- 5:企業が社内研修でYouTubeを使うことについて
- 6:YouTubeの限定公開について
- 7:企業が社内研修でYouTubeを使うメリット
- 8:企業が社内研修でYouTubeを使うデメリット
- 9:企業が社内研修でYouTubeを使う際の注意点
- 10:動画配信プラットフォームの動画管理が、企業に与える4つの効果
- 11:動画の置き場所について
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研修動画の配信方法について
研修動画の配信にはさまざまな種類があり、目的や対象に応じて適切な方法を選ぶことが重要です。主な配信方法をご紹介します。
ライブ配信
ライブ配信は、リアルタイムで受講者に届ける方法です。リアルタイムなので、受講者はチャットやQ&A機能を通じて講師と直接やり取りできたり、受講者が同時に参加することで臨場感、一体感が増します。
またどこからでも視聴できるので、物理的な距離の制約を超えて、受講することが可能です。さらに、インターネットなどに接続するだけで受講できるので簡単にアクセスできます。
オンデマンド配信
オンデマンド配信はライブ配信とは違い、受講者の都合に合わせて好きな時間に、好きな場所で受講できます。そのため何度でも受講することができ、反復学習ができるので、理解を深めやすいという利点があります。また時間や場所に囚われないので、リモートワーカーや時短勤務等の多様な働き方の方も研修を受講できます。
限定的配信
限定的配信とは特定の受講者のみにアクセスを許可する配信方法です。特定の視聴者にのみアクセスを許可しておりますので、機密情報や企業内部の情報といったセキュリティ面で安全に配信できます。また視聴者のニーズに合わせ、ターゲットを絞った配信も可能です。
研修動画を限定的に配信するメリット
限定的に配信する研修動画には多くのメリットがあります。その主なメリットをご紹介します。
セキュリティとプライバシーの確保
限定的配信は、企業の内部情報や機密データを含む研修内容を外部に漏らすことなく、安全に配信できます。また受講者を特定のメンバーやグループに限定することで、意図しない人物がアクセスするのを防ぎます。
視聴者のターゲティングとフィードバックの最適化
研修内容を特定の部署やチームにカスタマイズでき、そのグループに特化したトレーニングを提供できます。そのため特定の受講者からのフィードバックを効率的に収集し、必要に応じて内容を修正、改善できます。
トレーニング履歴の管理、効果測定、報告
誰がどのトレーニングを完了したかを追跡し、未受講者へのフォローアップが容易になります。また研修後のテストやアンケートを通じて、受講者の理解度を測定し、必要なサポートを提供できます。これにより、研修の効果を評価し、改善点を特定できます。
インタラクティブ性の向上
クローズドな環境であれば、受講者は質問しやすくなり、双方向のコミュニケーションが促進されます。限定されたグループでディスカッションを行うことで、より深い理解と協力を促進します。
研修動画を限定的に配信するデメリット
限定的に配信する研修動画には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。その主なデメリットをご紹介します。
ユーザー管理の負担
受講者の管理が必要となり、誰がアクセス権を持っているか、どのコンテンツにアクセスできるかを管理する手間がかかります。またアクセスリストの更新や変更も頻繁に行わなくてはならない場合があり、管理者の負担が増えます。
コストの増加
限定的環境を提供するためには、適切な配信プラットフォームを選定し、維持管理する必要があります。これには追加のコストがかかる可能性があります。また必要なセキュリティ機能やカスタマイズ機能を追加すると、さらにコストがかかります。
技術術的なトラブルへの対応負担
アクセス制限に関連する技術的な問題が発生した場合、迅速に対応する必要があり、専門的な知識やリソースが求められます。受講者からの技術的な問い合わせやサポートの要請に対応する負担も増えます。
研修動画を限定的に配信するうえでのチェックポイント
研修動画を限定的に配信する際には、セキュリティやアクセス管理、視聴者体験など多岐にわたる注意点があります。以下に、限定的配信において重要なチェックポイントをまとめました
1.セキュリティ対策
パスワード管理
- ・視聴者にパスワードを設定させ、定期的に変更を促します。
- ・パスワードマネージャーの使用を推奨し、簡単に推測されないパスワードを使うよう指導します。
- ・アクセス権を持つユーザーを一元的に管理できるシステムを導入し、誰がどのコンテンツにアクセスできるかを明確にします。
- ・特定のIPアドレスからのアクセスのみを許可することで、セキュリティを強化します。
- ・動画のリンクに有効期限を設定し、期限が過ぎると無効になるようにします。
- ・セキュリティ機能が充実している信頼性の高いプラットフォームを選定します。
- ・必要な機能(アクセス制御、視聴データの分析、カスタマイズ性)を提供しているか評価します。
- ・すべての視聴者が正しい登録をしているか確認します。
- ・定期的にアクセス権を見直し、不要なユーザーを削除します。
- ・視聴者の進捗や視聴状況をトラッキングし、必要に応じてフィードバックやサポートを提供します。
- ・視聴データを活用して、研修内容の改善点を特定し、次回の研修に反映させます。
- ・よくある質問とその回答をまとめたFAQページや視聴ガイドラインを提供します。
- ・視聴者が技術的な問題に直面した際にサポートを提供する窓口を設置します。
- ・重要なコンテンツは定期的にバックアップを取り、データの消失に備えます。
二要素認証(2FA)
・二要素認証を導入して、不正アクセスを防ぎます。
データ暗号化
・動画の配信や保存時にデータを暗号化し、情報漏洩を防止します。
2.アクセス制御
ユーザー管理システム
IPアドレスフィルタリング
有効期限付きリンク
3.プラットフォームの選定
信頼性の高いプラットフォーム
プラットフォームの機能評価
4.視聴者管理
ユーザー登録の確認
定期的なアクセス権の見直し
5.視聴データの分析
視聴状況のトラッキング
データの活用
6.ユーザーサポート
FAQとガイドラインの提供
技術サポートの設置
7.バックアップと復旧計画
定期的なバックアップ
企業が社内研修でYouTubeを使うことについて
エビリーにお問い合わせ頂くお客様の多くは「今はYouTubeを使っている」と伺うので、使っている企業様は多いと思われます。 YouTubeは多くのユーザーと多くの動画コンテンツを無料で使えるプラットフォームですので、社内研修という用途でも多く活用されているようです。参考事例を2つご紹介します。
・動画de学ぶ新入社員研修〜社会人としての心構え①〜
・施工管理のための研修
ただし、YouTube自体が多くのユーザーが利用でき、多くの動画コンテンツを利用できるように作られているため、セキュリティや権利関係といった企業に求められるコンプライアンスに適していないケースもあるので、企業の社内研修で利用する際は注意が必要です。そのあたりはこのあと詳しく解説していきます。
YouTubeの限定公開について
こちらもエビリーにお問い合わせ頂くお客様の多くが利用しているYouTubeの機能「限定公開」というものがあります。
簡単にいうと、通常YouTubeは誰でも検索して見ることができます。また関連動画やチャンネルがオススメされるため、より多くのユーザーに動画が見られるように作られています。一方で限定公開はURLを知っている人しか見ることができません。限られた人にのみ見てほしい場合に使われているようです。
企業の社内研修ではこの限定公開の機能をつかって社内研修の動画をYouTubeにアップして企業紹介、コンプライアンス研修、社内マニュアル、営業ロープレなどで使われているようです。
しかしURLを知っている人であれば社外の人も見れてしまうため、社外秘の企業秘密といったものが漏洩するリスクがあり、利用には注意が必要です。
企業が社内研修でYouTubeを使うメリット
企業が社内研修でYouTubeを利用することには、以下のようなメリットがあります。
1. いつでもどこでも視聴可能
受講者は自分のスケジュールに合わせて研修動画を視聴でき、理解不足の部分を何度でも見直すことができます。またYouTubeはインターネット接続さえあれば、オフィス、自宅、出張先などどこからでも視聴できます。リモートワークが増えている現代において、場所に縛られない研修は非常に有利です。
2. コスト削減
YouTubeは基本的に無料で利用できるので、研修にかかるコストを大幅に削減することができます。例えば専門家や業界リーダーの招待。対面研修となるので会場の手配といったコストを削減できます。
3. 多種多様なコンテンツ
YouTubeには、ビジネススキル、テクノロジー、マーケティング、リーダーシップ、マネジメントなど、多岐にわたる研修の動画があり、簡単に見つけることができます。
4. 動画による研修効果の向上
動画形式は視覚と聴覚を同時に刺激するため、テキストベースの資料よりも効果的に情報を伝えることができます。例えば営業ロープレや作業マニュアルなど、テキストや画像よりも、実際に見たり、聞いたりしたほうが伝わりやすい研修動画に仕上げることで、研修効果を高めることができます。
企業が社内研修でYouTubeを使うデメリット
企業が社内研修でYouTubeを使用する際には、いくつかのデメリットも考慮する必要があります。以下に主なデメリットを挙げます。
1. 内部情報の漏洩リスク
公開動画やコメント機能を使用する場合、企業の機密情報や個人情報が漏洩するリスクがあります。情報管理には十分な注意が必要です。またYouTubeの限定公開機能を使用する際にも、リンクや研修内容が外部に漏れるリスクがあります。
2. コンテンツの信頼性
YouTubeは誰でも動画をアップロードできるため、正確さや品質といったものに保証はありません。例えば嘘や過大な表現など信頼性の低い情報が含まれるものが存在している可能性があり、誤った知識を学ぶリスクがあります。
3. 集中力が続かない
YouTubeはオススメ動画が表示されるため、例えば娯楽や趣味の動画がおすすめされるようなこともあります。そういった場合に気をとられる可能性があります。また受講者の理解度や進捗状況を把握するのが難しいので、学習効果を図ることも難しく効果的に学習できているのかも把握することが難しいです。
4. コミュニケーションが取れない
YouTubeでは、講師へのリアルタイムの質疑応答や受講者同士のコミュニケーションが行えないため、対話や相互作用による効果は期待できません。グループディスカッションや実践的な演習を要する内容の場合、またチームビルディングに関わる研修等の場合には、他の形式で実施するか、別の要素を併用する形で提供すると良いでしょう。
企業が社内研修でYouTubeを使う際の注意点
企業が社内研修でYouTubeを利用する際には、以下の注意点を考慮する必要があります。
1.適切な動画の選定
コンテンツの選定
動画の制作者や情報源の信頼性を確認します。公式チャンネルや専門家によるコンテンツを選ぶと良いでしょう。また研修の目的や対象者に合った内容かも確認しましょう。具体的には「専門的過ぎないか?」「一般的過ぎて内容が薄くないか?」といった内容を確認します。
著作権の確認
著作権で保護されたコンテンツを無断で使用しないようにします。動画を研修に使用する際には、使用許諾やライセンスを確認しましょう。
2. 情報漏洩対策
コメントの管理
コメント機能を利用する際には、個人情報が漏れないように注意し、適切なフィルタリングやモデレーションを行います。
3. 学習効果を高める工夫
広告の影響
無料版のYouTubeでは広告が表示されるため、研修の集中を妨げる可能性があります。広告なしの利用にはYouTube Premiumのサブスクリプションを検討します。または広告ブロッカーを使用して広告を回避する方法もありますが、これはYouTubeの利用規約に違反する可能性があるため、注意が必要です。
学習効果の測定
動画視聴後にクイズやディスカッションなどを行い、受講者の理解度を確認しましょう。これにより、学習効果を測定しやすくなります。また受講者の進捗を追跡し、全員が必要なコンテンツを視聴しているかを確認します。視聴履歴のチェックも有効です。
集中力の維持
適切な長さ: 動画の長さを適切に設定し、長すぎて集中力が続かないことを避けます。10~20分程度の短い動画を複数組み合わせると効果的です。
インタラクティブな要素: 質問やディスカッションの時間を設け、受講者が積極的に参加できるようにします。
動画配信プラットフォームの動画管理が、企業に与える4つの効果
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動画の置き場所について
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