コロナ禍をきっかけに、ビジネスのさまざまなシーンでのオンライン化が進んでいます。多くの企業がリモートワークを導入するようになり、それに合わせてオンラインセミナーを活用する企業も増えてきました。
セミナー動画は便利で効果的な反面、動画配信の知識や準備が不足すると、ユーザーに意図した通りの正しい情報を届けられないこともあります。この記事では、「セミナー動画配信で成功させるために必要な情報」と、陥りがちな失敗事例をまとめてご紹介します。
これをチェックして、セミナー動画配信を成功させましょう!
目次
- 1:セミナー動画は3種類の配信方法から適切なものを選ぶ
- 2:セミナー動画を「誰に配信するのか」決める
- 3:セミナー動画を「撮影・編集」する
- 4:セミナー動画配信で想定される4つのリスク
- 5:セミナー動画配信の悩み、millviポータルで全部解決できるかも?
- 6:自社の目的に沿ったセミナー動画配信の方法を見つけよう!
セミナー動画は3種類の配信方法から適切なものを選ぶ
セミナー動画を配信する場合、まずはお客様や取引先などターゲットに向けて、どんなセミナーを配信すべきかを決めます。その後に検討するのは、セミナー動画の「配信方法」です。
動画配信には、主に3種類の方法から検討することとなります。
①オンデマンド配信
あらかじめ収録・編集した動画を配信する方法です。
②ライブ配信
リアルタイムのライブ配信で、セミナーをお届けする方法です。
③疑似ライブ配信
事前に収録セミナー動画を一部流し、ゲストや参加者とのコミュニケーション部分を、リアルタイムで行うという方法です。
3種類の方法は、それぞれ次のようなメリット・デメリットが考えられます。
各方法を検討した上で、自社のセミナーに合った配信方法を選んでみてください。
配信方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
オンデマンド配信 |
・編集ができるので動画のクオリティが高い ・収録時のトラブルは編集でフォローできる ・視聴者のタイミングで何度も動画が見れる |
・編集作業の手間が発生する ・参加者のリアクションに反応ができない |
ライブ配信 |
・ライブならではの臨場感がある ・参加者の反応に合わせた配信・演出ができる ・アーカイブ視聴の設定で、当日不参加のユーザーにも後日届けられる |
・一発どりであるため、トラブルの懸念がある ・ビジュアルでの工夫(編集)が難しい |
疑似ライブ配信 |
・コミュニケーションの部分がライブでできるので、臨場感を維持しやすい ・セミナー部分はオンデマンド動画なので、クオリティの担保や失敗リスクの低減が図れる |
・編集作業とライブ配信でのオペレーションという、二重の手間が発生する ・完全ライブ配信ほどの臨機応変な対応は難しい |
セミナー動画を「誰に配信するのか」決める
配信方法が決まったら、セミナー動画のターゲット層を決めていきます。そのターゲットによって、動画配信に使用するツールは大きく変わります。
例えば、不特定多数に動画を見てほしい、オープンな環境で動画を配信したいのであれば、YouTubeなどのプラットフォームが最適です。
自社サービスの登録会員様や、特定のユーザーにだけ特別なセミナー動画を配信したい場合、クローズドな環境を用意する必要があるでしょう。この場合は、このあと紹介する動画配信プラットフォームで配信するといった方法が考えられます。
セミナー動画を「撮影・編集」する
さあ、ここまできたら実際に動画を撮影・編集していきます。実際にセミナーを撮影する際、最低限次のような環境・人員・機材を用意する必要があります。
- ⚫︎ セミナー撮影用の撮影室(会議室やレンタルルーム、実店舗など)
- ⚫︎ 出演者(社員、外部のゲストなど)
- ⚫︎ 司会者(社員、外部委託の司会者など)
- ⚫︎ 配信スタッフ(音響担当、スイッチング担当など必要に応じて)
- ⚫︎ カメラ
- ⚫︎ 三脚
- ⚫︎ マイク
- ⚫︎動画編集ソフト(Adobe PremiereProなど、動画を編集する必要がある場合)
ここで、実際の写真を用いて解説していきます。
例えば、登壇者1名・司会者なしで撮りたい場合、以下のような機材配置で撮影をすることができます。
マイクは、登壇者の胸元に設置できる「ピンマイク」を使用しています。ピンマイクであれば、周りの雑音を拾ったり、登壇者の顔を隠すことがありません。
さらに、スイッチャーで配信する絵を作り、グリーンバックで背景を合成すると下のような映像が完成します。
かなりプロっぽい絵ができてきましたね‥!
ちなみに、機材の配置やセッティング方法は以下の1分動画でもご紹介しております。
セミナー動画配信で想定される4つのリスク
ここからは、はじめてセミナー動画を配信する際におちいりがちな、4つの失敗例をご紹介します。ここまでに紹介した動画配信の流れと合わせて、ぜひチェックしておいてください。
①ネットワークのトラブル
インターネット環境が不安定で、音質・画質が悪くユーザーが離脱してしまうことがよくあります。配信環境はユーザー側のインターネット環境にも依存しますが、動画配信を検討する段階で、次の項目を参考に自社のインターネット環境を再度見直すようにしましょう。
1.オンライン配信で十分な解像度を保った動画を配信できる環境か
一般的なオンラインセミナーの解像度は「720p30fps」と言われています。この解像度を配信する場合に、最低限必要なインターネット回線の速度は「3〜6mbps」です。安定した動画をお届けしたい場合、この約5倍の回線速度を確保しておきたいですね。
2.複数ユーザーのアクセスが集中しても、動画配信を維持できる環境か
オンラインセミナーの配信時は、多くのユーザーがアクセスするので配信の遅延トラブルが発生しやすくなります。オフィスからセミナーを配信する際は、社員などがインターネット回線を使用しないようにアナウンスしておきましょう。
「占有型」という、ほかのユーザーの影響を受けにくいインターネット回線もあるので、そちらへの切り替えを検討するのもいいかもしれません。
②機材のトラブル
カメラからの映像がうまく出力されない。一部出演者の声をマイクが拾えない。こういった機材トラブルは、決して珍しくありません。ライブ配信でこれが起こると致命的です。
予めテスト配信を行って機材の使用感を把握したり、次のように起こりやすいトラブルへの対処法を予め共有しておきましょう。
- ⚫︎ 参加者に音声が届いていない場合、セミナーの音声設定を次のようにチェックする
- ⚫︎ マイクが音を拾わない場合、予備のマイクも用意しておく
- ⚫︎ 外付けカメラをパソコンが認識しない場合、USBケーブルの挿し直し、パソコンの設定の確認を行う
③限定公開用の動画URLが漏えいし、想定していないユーザーも視聴できる
YouTubeでは、動画公開時に限定公開設定ができます。これは、動画URLを知っているユーザーだけが、該当の動画を見ることができるという設定です。
限定公開などの設定は、配信側の負担も少なく便利ですが、動画URLさえ分かれば、誰でも動画視聴できる状況です。特定の視聴者限定でセミナー動画を配信したい場合は、セキュリティ対策もしっかり練っておきましょう。
例えばYouTubeの場合、視聴者のGoogleアカウントにアクセス権を与えるという設定ができます。アカウントを設定する手間はかかりますが、限定公開設定よりも確実に他ユーザーの動画視聴を防げます。
④セミナー動画が、集客や商談にどう貢献したかを可視化できない
オフラインであれ、オンラインであれ、セミナーを実施するには目的があり、認知アップ、集客、商談率向上など目的はさまざまです。
こうした目的に、どのようにセミナー動画が貢献したのか。ここを効果検証する方法がなく、「ただ動画を配信しただけ」という状況になってしまう企業が意外と多いのが現状です。セミナー動画配信を決定した時点で、その効果をどう検証するかもぜひ考えていきましょう。
セミナー動画配信の悩み、millviポータルで全部解決できるかも?
セミナー動画を配信するうえで、必要な準備や考えられる失敗リスクをご紹介してきました。先ほど軽く紹介した「動画配信プラットフォーム」は、こうした手間やリスクを大きく軽減したり、さまざまな便利機能で動画配信をサポートしてくれます。 私たちがご提供する「millviポータル」を例に、実際どんなサポートを受けられるか見てみましょう。
ちなみに…
▼millviポータルとは
貴社専用の「動画共有ポータルサイト」を構築可能にするクラウド型のトータルシステムです。スタッフ教育、社内コミュニケーション、セミナー配信など、さまざまな用途で活用することができます。
①動画配信方法をすべて選べる
millviポータルでは、オンデマンド配信、ライブ配信、疑似ライブ配信と3種類すべての配信方法に対応しています。
②国際カンファレンスなど、大規模な配信環境にも対応できる
大多数の参加者が、同時に接続するというセミナーの場合、配信環境は非常に重要です。millviポータルでは、同時接続数の多いセミナーの配信にも耐えられる配信環境を用意。さらに、特定地域からのアクセスをブロックするといった、高いセキュリティ対策も施されています。
参考:JTBコミュニケーションデザイン様 | 企業向け動画配信システム millvi(ミルビィ)
参考:VLSIシンポジウム様 | 企業向け動画配信システム millvi(ミルビィ)
③配信して終わりではなく、その後の「効果検証」もできる。
millviポータルは、動画配信の機能が充実しているだけではありません。視聴解析やコメント管理、アンケート機能、レポート機能といった効果検証に必要な機能も揃えられています。 また、millviポータルでは企業の要望に合わせて、サイトを柔軟にカスタマイズできます。上で紹介したJTBの事例では、動画配信後に当日の発表資料を一括ダウンロードできる変更を加えました。
④企画・撮影・編集知識ゼロでも大丈夫。プロによるサポート体制が充実
millviポータルでは、ポータルサイト構築に関するサポート以外にも、動画制作そのものをサポートする体制も整えています。 株式会社エビリーでは、ライブ当日に発生する会場での配信オペレーションも一任できる支援体制を整えています。動画配信のノウハウがない企業にも、包括的な業務支援ができます。
自社の目的に沿ったセミナー動画配信の方法を見つけよう!
セミナー動画を配信するうえで、事前に準備すべきことは多くあります。ひとつひとつの課題をクリアして、ぜひ自社の事業成長にセミナー動画を活用してみてください!
動画配信でのご不明点や不安なことがあれば、お気軽にmillviへご相談ください。
<< クローズド環境での動画配信なら「millviポータル(ミルビィポータル)」で>>
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会員向けの動画共有ポータルサイト「millviポータル」では、動画配信はもちろん、ポータルサイトの構築や従業員のアカウント管理、視聴ログの確認まで行うことができます。
ITに詳しくない方にも分かりやすいUI・UXや、日本語でのサポート対応があり、ご導入が初めての方にも安心してご利用いただけます。