動画配信の現場では今、4K/8K配信の一般化やネットワーク環境の進化に伴い、「システムのパフォーマンス」と「セキュリティリスク」が大きな課題となっています。
動画販売サイトを成功に導くには、単に動画を置くだけのサイトではなく、トラフィックの急増に耐えうる拡張性(スケーラビリティ)と、視聴者を離脱させない低遅延技術を備えたプラットフォーム選定が不可欠です。
本記事では、失敗しない動画販売サイトの選び方と、おすすめの動画販売サイト15選をご紹介します。
目次
1:動画販売サイトとは?「投稿サイト」との決定的な違い
2:動画販売サイトで動画を売るための事前準備を解説
3:動画販売サイトの選び方 失敗しないための5つのポイント
4:無料で始められる動画販売サイト おすすめ5選
5:有料で本格的に動画販売ができるサイト おすすめ11選
6:動画販売サイトで成功するための秘訣
7:動画販売に動画配信プラットフォームを活用しよう
8:動画配信おすすめ記事Pick Up
動画販売サイトとは?「投稿サイト」との決定的な違い
動画販売サイトとは、自社で制作した動画コンテンツを「単体販売(PPV)」「月額サブスクリプション」「レンタル」などの形態でユーザーに提供し、収益化するためのプラットフォームです。
YouTubeなどの無料投稿サイトとは異なり、ビジネス利用を前提とした以下の3つの機能が統合されている点が特徴です。
決済機能
クレジットカード、キャリア決済、Apple Pay/Google Payなど、多様な決済手段とシームレスに連携している。これにより購入時の離脱(カゴ落ち)を防ぎます。
堅牢な配信基盤(CDN)
世界中に配置されたCDN(Content Delivery Network)を活用し、大量の同時アクセスがあってもサーバーダウンせず、遅延のない配信を実現します。
高度なコンテンツ保護(DRM)
暗号化技術やDRM(デジタル著作権管理)により、不正ダウンロードや違法な二次配布(海賊版)を未然に防ぎます。
動画販売サイトで動画を売るための事前準備を解説
システム選定に入る前に、プロジェクトの要件定義を明確にする必要があります。ここがブレると、後の技術選定でオーバースペックや機能不足が発生します。
ターゲットデバイスの特定
・Webブラウザ(PC/スマホ)だけで良いか?
・iOS/Androidアプリの提供は必須か?
・スマートTV(Apple TV, Android TV, Fire TV)への展開は必要か?
収益モデルの確定
・SVOD(定額制見放題): 継続的なファンがいる場合に有効。
・TVOD(都度課金): ライブ配信や新作映画など単価が高いコンテンツ向け。
・AVOD(広告型): 無料で集客し、広告収入を得るモデル。
配信規模の予測(スケーリング計画)
・通常時とピーク時(ライブ配信時など)の最大同時接続数を試算し、帯域コストを見積もります。
コンテンツの形式と品質
・4K/HDR対応は必要か、マルチアングルやVRなどの高付加価値機能が必要か。
動画販売サイトの選び方 失敗しないための5つのポイント
スケーラビリティ(拡張性・可用性)
突発的なトラフィック急増に対応できるかが肝です。
・クラウド:AWS MediaServicesやGoogle Cloud Video Intelligence等との親和性が高いか。
・オートスケーリング: 視聴者増に合わせてリソースが自動拡張されるか。
・マネージドサービスの制約: 同時接続数や帯域の上限設定(キャップ)がビジネスの阻害要因にならないか確認します。
低遅延と高品質な視聴体験(QoE)
競合他社に配信品質で勝つための重要な要素です。
・最新プロトコルの採用:CMAF (Common Media Application Format) や LL-HLS (Low Latency HLS) に対応し、ライブ配信の遅延を数秒以内に抑えられるか(Ultra Low Latency)。
・アダプティブ・ビットレート(ABR):ユーザーの通信環境に合わせて画質を自動最適化する機能の精度。
セキュリティとDRM(著作権管理)
会員限定コンテンツや有料動画を守るための必須要件です。
・マルチDRM対応:Google Widevine, Apple FairPlay, Microsoft PlayReady の主要3規格に対応しているか。
・その他保護機能:ドメイン制限、IP制限、ダイナミックウォーターマーク(視聴者IDの透かし合成)の有無。
カスタマイズ性とAPI連携
既存のエコシステムに組み込めるかを確認します。
・API/SDKの充実度: 自社の会員データベース(SSO連携)やCRM(Salesforce等)、MAツールとスムーズにデータ連携できるか。
・プレイヤーのカスタマイズ: ブランドの世界観に合わせてUIを変更できるか。
分析機能(Analytics)の粒度
ビジネス改善のためのデータが取れるかどうかが重要です。
・詳細な視聴データ:視聴維持率、離脱ポイント、バッファリング発生率などを「秒単位」「ユーザー単位」で分析できるダッシュボードがあるか。
無料で始められる動画販売サイト おすすめ5選
スモールスタート、PoC(概念実証)、テストマーケティングといった目的の方向けに無料で始められる動画販売サイトをご紹介。
| サービス名 | 特徴とメリット | 手数料/費用感 | おすすめの用途 |
|---|---|---|---|
| YouTube(メンバーシップ) | 圧倒的な集客力。既にチャンネル登録者がいる場合におすすめ。 | 収益の約30% | ファンコミュニティ、投げ銭モデル |
| Vimeo | 高画質で広告なし。クリエイティブなポートフォリオやサンプル販売に。 | 販売手数料、月額料金 | 映像作家、小規模セミナー |
| STORES 予約 | 予約システムとの連動。オンラインレッスンやウェビナー販売がスムーズにできます。 | 決済手数料 | オンライン教室、定期レッスン |
| BASE | デジタルコンテンツ販売機能を利用し、動画ファイルを直接販売・配布可能。 | 決済手数料+サービス利用料 | グッズと動画の併売 |
| note | 記事コンテンツとの親和性。テキスト+動画のセット販売が容易。 | 各種手数料+振込手数料 | ノウハウ販売、教育系 |
有料で本格的に動画販売ができるサイト おすすめ11選
ソーシャルキャスト

・特徴
ソーシャルキャストの特徴は「動画を売るためのEC機能」と「独自サイト構築の柔軟性」です。特に動画販売に必要なフロントエンド(サイト)とバックエンド(管理・決済)を丸ごと提供できる点が強みです。
・手数料/費用感
公式サイトにてご確認ください。
J-Stream Equipmedia

・特徴
J-Stream Equipmedia(イクイップメディア)は、「国内最高峰の配信の安定性と、エンタープライズ企業が求めるセキュリティ要件を完備したプラットフォーム」です。特に自社で国内最大級のCDNを保有している点が最大の強みです。
・手数料/費用感
公式サイトにてご確認ください。
OneStream

・特徴
OneStream(ワンストリーム)の特徴は、「圧倒的なコストパフォーマンス」「ノーコードによる構築スピード」にあります。中小企業〜中堅企業、オンラインスクール、社内研修、イベント配信。 「自社ブランドの動画サイト(NetflixのようなUI)を、専門知識なしで、かつ低コストで立ち上げる」点が強みです。
・手数料/費用感
公式サイトにてご確認ください。
ULIZA

・特徴
ULIZAの特徴は、「大規模配信の技術力」と「機能の細かなカスタマイズ性」にあります。また単なる「パッケージ」ではなく、必要な機能をモジュール(部品)のように組み合わせて利用できるため、独自性の高い動画販売サイトの構築に最適です。
・手数料/費用感
公式サイトにてご確認ください。
Kajabi

・特徴
KAJABIは、オンラインスクールや動画販売サイトの立ち上げからマネタイズまでできる、オールインワンのプラットフォームです。コンテンツをオンライン上で販売したり、顧客管理をしたりといったツールが揃っています。そのため、手軽にオリジナルのオンライン講座が構築可能です。
・手数料/費用感
公式サイトにてご確認ください。
Uscreen

・特徴
ウェビナーやオンライン講座、オンラインレッスンをサブスクリプション(月額課金型)で配信したいと考えるなら、Uscreen(ユースクリーン)はまさにピッタリの解決方法になります。複数の動画をまとめてオンラインコースを作成したり、リアルタイムのストリーミング配信を行えるほか、専用のWEBサイトの作成、決済機能など、オンラインレッスンの実現に必要なすべての機能がオールインワンで整っています。
・手数料/費用感
公式サイトにてご確認ください。
Vimeo on demand

・特徴
Vimeo on demandは「既存のVimeoのプラットフォーム内で、1つの作品やシリーズを直接販売する」ことを可能にする点が特徴です。新たにサイトを開発することなく、Vimeo上に公開された動画に「価格」と「販売設定」を付与するだけで、決済・配信・視聴管理の仕組みが利用できます。
・手数料/費用感
公式サイトにてご確認ください。
Pippasac

・特徴
本来はホームページ作成ツール(CMS)であるため、動画配信だけでなく、お知らせ、ブログ、フォーム作成、チャット機能などが標準で備わっています。「動画を主軸にした自社メディア」を丸ごと構築できます。
・手数料/費用感
公式サイトにてご確認ください。
Classtream

・特徴
Classtreamは「金融・官公庁レベルの強固なセキュリティ」と「業界最大級の保存容量」を兼ね備えた、限定配信に特化した国内プラットフォームであるという点です。よって「特定の会員や社員に、絶対に漏洩させずに動画を届ける・売る」という用途において、信頼性が高いと言われています。
・手数料/費用感
公式サイトにてご確認ください。
necfru

・特徴
necfruは「必要な機能だけを単品で組み合わせられる」という点です。エンタープライズ向けのフルパッケージとは異なり、配信、決済、チャット、ライブ配信といった機能をパーツとして提供しています。「高額なパッケージ費用を払いたくない」「既存システムの一部として配信エンジンだけを組み込みたい」といった場合に適していると言われています。
・手数料/費用感
公式サイトにてご確認ください。
Lectea

・特徴
Lecteaは「初期費用・固定費0円から始められる、オンラインスクール構築に特化した動画販売サイト」という点です。動画のホスティングから、LP制作、決済、メール配信、受講生管理までが一つに統合されており、エンジニアなしで「動画講座ビジネス」を即日開始することに特化していると言われています。
・手数料/費用感
公式サイトにてご確認ください。
動画販売サイトで成功するための秘訣
技術選定はあくまでスタートラインです。プロダクトマネージャーとして運用フェーズで成果を出し続けるためのポイントは以下の通りです。
マルチデバイス最適化とABRの徹底
5G、Wi-Fi、4Gなど、どのような通信環境でも「止まらない動画」を提供するために、エンコード設定(ABRラダー)を常に最適化し続けましょう。
データドリブンなUI/UX改善
アナリティクスを活用し、「サムネイルのクリック率(CTR)」や「開始10秒の離脱率」を分析。感覚ではなく数値に基づいてコンテンツとUIを改善しましょう。
コミュニティ機能によるLTV向上
動画を売って終わりではなく、コメント機能、ライブチャット、Q&Aセッションなどを通じてユーザーのエンゲージメントを高め、解約率(チャーンレート)を下げるようにしましょう。
動画販売に動画配信プラットフォームを活用しよう
これから動画販売を考えている方には、私たちが提供する動画配信プラットフォーム「millvi」もおすすめさせて頂きます。

millviで動画販売をする場合、外部の決済システム・課金基盤を自社で導入し、millvi の API と組み合わせて動画視聴権限を制御する方法があります。
他にもすでに自社サイトがあるというお客様に対して、十分なデータ転送量とストレージのあるストリーミング用のサーバーをご提供。それ以外にも動画配信に欠かせない機能も用意しており、サポート体制も充実しております。
「自社サイト制作も動画配信もこれから始める」という方には、どちらもまとめてサポートする「millviポータル」もご用意しています。「動画配信をプロに相談したい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!
<安定した動画配信なら「millvi(ミルビィ)」へおまかせ>
導入実績700社を誇る、国産のクラウド型動画配信システム「millvi(ミルビィ)」。 ITに詳しくない方にも分かりやすいUI・UXや、日本語でのサポート対応があり、ご導入が初めての方にも安心してご利用いただけます。 会員向けの動画共有ポータルサイト「millviポータル」など、さまざまなニーズにご対応。詳しくは、サービスページまで。
動画配信おすすめ記事Pick Up
- ・【初心者向け】動画配信システムの仕組みとは?裏側をお見せしながらわかりやすく解説!
- ・社内研修を動画配信する方法、メリットデメリット、チェックポイント。さらに「動画配信プラットフォーム」を利用する4つの効果
- ・会員限定の動画サイトの作り方!必要なのはこの2つの機能です
- ・社内報になぜ動画?動画が従業員のエンゲージメントを高める理由とは?事例もご紹介
- ・動画でもっと伝わりやすく!社内報で使える「ネタ」をまとめてご紹介
- ・動画配信プラットフォームとは?おすすめ26選を比較!企業が使う理由、選定方法などもご紹介
- ・YouTubeの社内利用はNG?社内の研修や共有を動画で安全に行うには
- ・研修動画の作り方を解説!注意点、よくある質問もご紹介
- ・パワーポイントを使った研修動画の作り方。メリットデメリット、注意点もご紹介
- ・経験者が語る新人研修に動画を使うメリットデメリットや成功事例、注意点、対面型研修との違い。
- ・【2025年最新】企業向け動画配信システムおすすめ22選!目的・選定方法・比較ポイントを徹底解説
- ・企業担当者が知っておくべき動画配信のセキュリティ対策。必要性も解説

03-6452-8917
シェア
ツイート