お客様プロフィール
- 会社名
- 学習院女子大学様
- 業種
- 教育
- 目的
- 学生に向けて授業・講義を配信したい
事業概要
1998年の開校当初からグローバル社会で活躍できる“女子のリーダー”の育成を掲げている学習院女子大学。
学習院女子大学 国際文化交流学部 日本文化学科 准教授 清水 將吾 氏
ー:清水様の担当されている業務についてお聞かせください。
清水 將吾 氏(以下、敬称略):学習院全体のLANの中の一部として、学習院女子大学の教育研究用システムの管理を担当しています。学生用パソコンや無線ネットワークの運用・補保守、新規システムの導入、ユーザーサポートなどが主な業務内容になります。
ー:これまで講義のオンライン配信はどのように行われていたのでしょうか。
清水:配信という形態では外部のMOOCに提供した講義を除いては行われておらず、リアルタイムで、ビデオ会議システムを使った海外の大学との同時授業や、Web会議システムを使った出張先からの遠隔講義、複数の海外拠点と接続した留学生を交えたゼミ、といった事例がありました。 しかし、リアルタイムのものであっても、全体の中ではかなり限定的な活用にとどまっていました。 配信という形態が活用されてこなかった背景には、学習院女子大学が少人数の利点を活かし、双方向での議論やグループワーク、演習などを通じた体験的な学習を重視していたことがあります。 また、基盤となるシステム以外に会議システムや配信システムなどの新たなツールを導入することは人的コストの面で難しいといった事情もありました。
ー:オンライン配信の検討が始まった背景には、どのような課題があったのでしょうか。
清水:新型コロナウイルス感染拡大への対応です。春学期は基本的にオンライン会議ツール「Zoom」と、LMSの「WebClass」を活用していました。「WebClass」のストリーミング配信機能は導入していませんでした。 そのような中、秋学期の授業では従来の対面授業と遠隔のオンライン配信授業を同時に行う「ハイブリッド授業」を実施していくことになりました。 しかし、このハイブリッド授業の実現にあたっては、時間割や教室の都合でリアルタイムでの授業参加が難しい場面がさまざまなケースで出てきてしまうことが分かりました。 そこで、リアルタイムで出席できない学生も何らかの形で授業が受けられる仕組みを用意するために、授業の動画をアーカイブしていつでも見られる状態を構築していくことになりました。
ー:LMSの機能を使って、動画をアーカイブする手法は検討されたのでしょうか。
清水:検討はしましたが、データの保存容量とスピード感の面で断念しました。動画教材を余裕をもってアップロードできるほどのストレージ容量はありませんでした。ストレージの拡張はもちろん検討されていましたが、コロナ禍で機器調達に少し時間がかかる見込みでした。また、ダウンロードを抑制したいという教員側のニーズもありました。そこで、動画配信サービスを活用することを検討し始めました。
ー:動画配信サービスを比較検討はどのように進められたのでしょうか。
清水:Web上で検索し、4, 5社のサービスを資料ベースで検討しています。その中で、ICTに力を入れている早稲田大学さんが「millvi」を導入しているという話を聞いたのです。大学教育関連の雑誌の中でも紹介記事があったこともあり、興味を持ちました。
ー:他大学さんでの実績がなぜ重要だったのでしょうか。
清水:限定されたユーザーが長期間にわたってオンデマンドで複数の動画を週に何回も見る、という学生の履修形態にあわせた使い方が確実にできると思ったためです。
ー:「millvi」を導入いただく上で、決め手となった要素をお聞かせください。
清水:セキュリティ機能とそのシンプルさでした。例えば、「WebClass」からのアクセスに限定したり、動画のパスワードを設定したり、暗号化したりといった設定が気軽にできる点は高評価でしたね。学生は「WebClass」に埋め込まれた動画を見るだけですので手間は何も増えません。 また、授業動画をアップロードするまでの作業を支援するスタッフがいませんので、教員が自らその作業を行えるシンプルさは必要条件でした。 機能以外の要素では、導入までのサポートとスピード感です。とにかく秋学期授業まで時間がなかったので、大学独自の事情を柔軟に理解し、迅速に対応していただける顧客対応は非常にありがたいものでした。
ー:導入までの流れについてお聞かせください。
清水:8月に要件定義をさせていただき、秋学期授業が始まる10月頭には利用を始めることができました。 お打ち合わせを重ねる中で、こちらの事情を汲み取っていただき、プラン作成から細かい技術的な質問にも答えていただけました。また、実際どのくらい活用されるかが不透明だったこともあり、柔軟な契約プランをお願いできたこともありがたかったです。
ー:現在の「millvi」活用シーンをお聞かせください。
清水:現在は授業は対面であれオンラインであれリアルタイムで行われていますので、「Zoom」でレコーディングされた講義動画がアップされている場合がほとんどです。前述のようにストレージ容量の制限がありましたので、予習復習に動画教材を使用し、かつ動画へのアクセスをLMS経由に限定しましたので、閲覧者を学内の授業履修者に確実に限定したいというような場合に「millvi」を活用することになります。
ー:「millvi」の導入で最も高評価である点をお聞かせください。
清水:初めての動画配信ということもあり、さまざまな方面から質問や問い合わせがくることを想定していたのですが、ほとんど手放しの運用が実現できている点が助かっています。現場からのクレームやトラブル報告も今現在は0件でして、教員それぞれが自ら「millvi」を活用できています。 この背景には、シンプルで使いやすいUIだけでなく、導入前に実施していただいたツールの講習会のおかげでもあると考えています。実際にツールを使うことになる教員の何名かに参加していただき、オンラインで動画のアップの仕方や活用方法を分かりやすくレクチャーしていただきました。 また、その講習会の内容はアーカイブの動画で残せさせていただきましたので、講習会に参加しなかった教員もいつでも視聴して使い方を学べるようになっています。
ー:最後に、今後の展望についてお聞かせください。
清水:秋学期からオンラインとオフラインを組み合わせたハイブリット授業が始まりました。これまで学習院女子大学では対面での授業に力を入れてきましたが、今回のハイブリット授業と「millvi」の導入をきっかけに、オンライン授業の強みにも気づくことができたと思います。例えば、いつでも繰り返し視聴して予習復習ができることや、自分の理解状況やライフスタイルに合わせて時間を効率的に使うこともできます。 コロナ禍という予測できなかったトラブルになんとか対応するために今回の取り組みが急遽始まりましたが、今後はオンラインのよいところと、オフラインである対面授業のよいところをうまく組み合わせて、よりよい学びを学生に提供していきたいですね。
ー:授業の動画配信について、今後どのようなお取り組みをされていくのでしょうか。
清水:もっと動画配信とLMSを連携させた取り組みができればよいなと考えています。学生ごとの動画視聴ログといったデータは今は取っていないのですが、動画試聴ログとLMS上の例えばテストの成績の関係を分析し、学生にフィードバックすることができれば、学生個人の状況に応じたよりきめ細かい教育が実現できるはずです。
ー:最後にメッセージをお願いします。
清水:私の立場で一番嬉しかったのは、始めてしまえば運用の手間がかからないことでした。今現在、大学の教育情報システムは、コロナ禍で大きく利用方法が変わり、に直面して本当対応に大変な思いをしていると思います。その解決策の一つとして、安全でかつ気軽に始められる動画配信サービスの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ー:ありがとうございました。
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