お客様プロフィール
- 会社名
- 学校法人早稲田大学様
- 業種
- 教育
- 目的
- 学生に向けて授業・講義を配信したい
事業概要
5万人を超える在学者数を誇る「私学の雄」、学校法人早稲田大学。「学問の独立」「学問の活用」「模範国民の造就」の三大教旨を現代社会で実現し、グローバルリーダーを輩出しています。
早稲田大学の「millvi moodle plugin(ミルビィ・ムードル・プラグイン)」活用事例
ー:ずいぶん早い時期よりオンライン講義(オンデマンド講義)自体は導入されていたそうですね。
柴山 拓人 氏(以下、敬称略):そうですね。ずっと遡れば、建学当時から学問の知識は大学内に留めず、広め伝えていくべきであるという姿勢が重視されていました。
当時は「通信講義録」という印刷物がその役割を担っていましたが、現在のインターネット上のコンテンツによるオンライン講義にも、そのDNAは受け継がれていると思います。
そして2020年の新型コロナウイルスの感染拡大で、全科目がオンラインに移行しました。東京に上京できない学生や、入国できない留学生もたくさんいる中で、今回の「millvi」を活用して学問をオンラインでも届けています。
ー:LMS(ラーニング・マネージメント・システム)をmoodleに移行された背景についてお聞かせください。
柴山:2007年より教育コンテンツを管理するLMSとして、『Course N@vi』という独自にスクラッチ開発したシステムを使用していました。そこからmoodleに移行した理由は大きく2つあります。 1つはUIが陳腐化し、スマホ対応もできなかったこと。フルスクラッチで開発しているため、改修しようにも大きなコストと時間がかかってしまいます。 もう1つは非常勤の教員を含め、他大学の先生方にも手軽に扱えるようにしたかったことです。『Course N@vi』は早稲田大学だけのプラットフォームであるため、最初に使い方をレクチャーする必要があります。しかし、オープンソースである市場の製品であれば、他大学でmoodleを利用している場合などでは、比較的スムーズに利用できると考えました。 さまざまなLMSを、教員と一緒に集中的に比較検討し、操作性や利便性を考慮した結果、moodleの導入を決定しました。
ー:2020年の4月にmoodleへ移行と同時に、「millvi moodle plugin(ミルビィ・ムードル・プラグイン)」を導入いただきました。他社ツールと比較し、どのようなメリットを感じられたのでしょうか。
柴山:以前とは違い、動画の撮影・編集ハードルが大きく下がってきたことを踏まえて、教員自ら作成した動画をアップロードし、LMSとリンクして配信できる環境を目指しました。
他社のツールでは、動画の収録・作成の機能も実装した製品もあります。早稲田大学では教員数が多く、動画の制作方法やニーズが多様であることから、シンプルに配信機能を重視して選定しました。堅牢な環境や、プレイヤー選択のカスタマイズ、サーバー内のトランスコード、マルチデバイスでの配信が出来るといった、一通りの動画配信機能が求められていました。 また、動画の視聴履歴だけでなく、どこまで視聴されているか、どのタイミングで視聴されているかといった緻密なデータが取得できることも必要でした。学習効果をより一層高めるためにも、こうしたデータは役に立つと考えたのです。
その結果、「millvi」を提供するエビリー社に、大学側のニーズにジャストサイズであり、コストメリットも見込める「millvi moodle plugin(ミルビィ・ムードル・プラグイン)」の導入を決定しました。
ー:「millvi moodle plugin(ミルビィ・ムードル・プラグイン)」の導入はどのように進められたのでしょうか。
柴山:まずは既存コンテンツの移行作業を行いました。過去20年近くの間に蓄積されてきた20テラバイトもあるオンデマンドコンテンツを「millvi」にアップロードし、2020年3月には本格稼働が開始しました。動画は「資産」ですので、過去の授業のデータを移設することも大変重要でした。 「millvi moodle plugin(ミルビィ・ムードル・プラグイン)」でできることは、moodle上から動画をアップロードし、管理画面でユーザーごと、科目ごと、教員ごとで動画を管理し、それぞれの視聴履歴を取得することがあげられます。
細かな機能では、再生プレイヤーの設定で学生が倍速再生できるかどうかを切り替えたり、4GやWi-Fi環境など、環境ごとにデータ量を調整するマルチビットレート配信の機能(アダプティブ・ビットレート)、学生がどの動画を見終わっているか確認できる機能が挙げられます。
ー:現在のご活用の状況についてお聞かせください。
柴山:偶然にも新型コロナウイルスの影響で、全ての科目、およそ1万2,000科目すべてがオンラインで授業を実施することになり、当初設計していたデータ量のおよそ10倍もの動画がアップロードされました。1日におよそ400ギガバイトもの動画がアップロードされている計算です。 急いでサーバー環境の増強も行いましたが、堅牢な配信環境だったことで、無事に問題なく配信ができています。 また、教員によって動画の撮影方法はさまざまです。従来どおり、スタジオで撮影される方もいれば、zoomで配信したものを動画に書き出し、それをアップロードするケース、キャプチャリングソフトを使い、パワーポイントのスライド動画に音声を被せたものもあります。動画の作成は自由にお任せしており、あとはアップロードするだけとなっております。
ー:「millvi moodle plugin(ミルビィ・ムードル・プラグイン)」のご感想をお聞かせください。
柴山:まず、堅牢さについて評価しています。毎日アップロードされるデータ量に驚くとともに、教員が自身で動画をアップロードいただけていること、そして学生もしっかり視聴していることに安心しています。
やはり、いろいろな機能を網羅的に盛り込むのではなく、必要な機能に削ぎ落として配信機能に特化にして正解でした。このシンプルさも、教員の方々もスムーズにツールを活用できた背景にあると考えています。
また、1日およそ2万人ものUU(ユニークユーザー)があることからも分かる通り、困難な環境下でも学生はしっかり視聴して学習しているのだなと実感しています。講義は毎日実施されるものですので、こうして安定した配信環境は必要不可欠です。
ー:学生からの反応があればお聞かせください。
柴山:具体的な比較はできませんが、講義を受けたかどうかがしっかりデータで取れるようになったことで、ちゃんと講義に参加するようになったと思います。動画の視聴が完了するとツール上で「活動完了」のマークが表示されるのですが、スタンプを集めるような感覚に捉えているのだと思います。
教員からも「活動完了」のマークを出席扱いにしている場合もあります。これまで、教室でアナログに出席管理していたものが、オンライン上のデジタル管理になったことで、「出席」の定義が今後変わっていくのかもしれません。
ー:春学期はすべてオンライン講義でした。今後、大学の講義はどのように変化していくのでしょうか。
柴山:春学期で「オンラインで授業ができる」ということをほぼ全員の教員も学生も経験しました。これはコロナ禍で選択肢のない状況下ではありましたが、画期的なことでした。今後は、おそらく完全に元に戻ることはなく、オンライン授業をうまく活用するハイブリッド型授業が拡がるのではないでしょうか。すでに秋学期の一部講義では、「初回の講義は動画を見てください」「教室の講義を後で見返してください」といった、動画配信を前提とした講義が実施されており、このような利用の仕方も広がっていくと思います。 また、先生方にも変化が求められています。かつては「OHP」が導入され、その後はパワーポイントが扱えることが「教育のデジタル化」を意味していました。しかしこれからは「動画活用」も教員に求められると思います。 そうした中で、教員が円滑に講義をできるようにオンラインの配信環境を整えることが大学の役割になっていくのではないでしょうか。安定した配信環境の整備だけでなく、新しい配信技術や動画の活用事例を教育業界に導入していただく役割も、エビリー社には期待しています。
事業概要
5万人を超える在学者数を誇る「私学の雄」、学校法人早稲田大学。「学問の独立」「学問の活用」「模範国民の造就」の三大教旨を現代社会で実現し、グローバルリーダーを輩出しています。
millvi plugin for moodle ™ software
オープンソースのLMS「moodle」と「ミルビィ」を連携するプラグインです。moodleでの動画活用が向上します。
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