新年の総会から、社内イベント、そして採用動画まで。 実は今、企業のトップである社長のメッセージを動画配信するケースが増えています。それは一体なぜなのでしょうか?
これまで数々の動画制作を手掛けてきたビデオソリューション事業部の斉藤ディレクターに、社長メッセージを動画で配信する企業が増えている理由や、企画・制作時に押さえておきたいノウハウについてインタビュー。
忘れてはいけない企画の肝や、視聴者により響く動画編集テクニックを大公開します!
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目次
1:「社長メッセージ動画」配信企業が急増中!その理由とは
2:社員に刺さるメッセージ動画を。5割は「企画」に費やす?
3:動画編集・制作ノウハウ大公開!「社長メッセージ動画」成功の秘密5つ
4:第三者目線も含めた動画制作を意識するために
▲ 顧客先で、動画制作のレクチャーを実施する斉藤ディレクター
「社長メッセージ動画」配信企業が急増中!その理由とは2>
―まずは、社長メッセージを動画配信する企業が増えている背景について教えてください。
斉藤:これまでの社長メッセージは、年始や期初といった節目に聞く機会があるのみで、現在の企業の状況や今後の展望について語られることが多いにもかかわらず、一般社員にとってはそれほど身近なコンテンツではなかったと言えます。
コロナ前にはあまり機会がなかった社長メッセージですが、コロナ禍によってビジネス社会において動画プラットフォームが急成長したことにより、配信によって見る機会が増加し、見たいときにいつでも手軽に見ることが可能になりました。
これに伴い、これまでは主に大企業が社内イベントや、企業サイトに掲載するために制作していた社長メッセージ動画が、中小企業やベンチャー企業にも拡大されていきました。
まずは実験的に取り入れ、実際に社長メッセージ動画を利用してみたところ、「社員から非常に好評だったので、これからも続けたい」という企業様のお声が伸びています。
―トップメッセージは、企業のこれからの姿勢や社員への思いを伝える重要な場ですよね。配信する経営側からではなく、視聴する社員側からのニーズが高まっているということでしょうか?
斉藤:そうなんです。これまではどちらかと言うと、経営側からの制作ニーズが高い傾向にありました。
しかし、実際に利用してみたところ、企業としての展望やなぜそれを目指していくのか、そして社長自身の考えといった、これまで一社員として深く知る機会がなかった会社としてのメッセージがしっかりと伝わってきたという現場の声が大きかったのです。
これまでの社長メッセージは、思いが溢れるほど話が長くなりがちで、結局何を伝えたかったのかよく分からなかったというケースがあるように、ある意味話者のトークスキルに一任される部分が強いイメージでした。
また、用意されてきた原稿を読み上げるだけでは、なかなか社長自身の言葉として伝わりにくい部分がありました。
事前にしっかりと企画した上でメッセージを収録し、より視聴者に伝わりやすくなるよう編集し、動画配信することで、一度で大勢の人に、正確に情報量の多いメッセージを伝えることができます。
―動画によってメッセージを端的に見せることで、社員全員にしっかりとトップの考えやビジョンを伝達することが可能になるのは動画ならではのメリットですね。
社員に刺さるメッセージ動画を。5割は「企画」に費やす?2>
―それでは、社長メッセージ動画を企画する際のポイントにはどのようなものがあるのでしょうか?
斉藤:動画コンテンツ制作においては、編集が肝と思われるかもしれませんが、実は最も大切なことは「企画」の部分なんです。
社長メッセージ動画になりますので、インタビューによる社長のメッセージがコンテンツベースとなります。動画だからといって、編集に走り過ぎるのではなく、しっかりと『社員に届けたいメッセージを正確に伝える』―――これが絶対にブレないことが大切です。
そのためには、事前に企業様側と「誰に、何を伝えたいのか」を綿密にすり合わせ、それを伝えるための最適な企画を組み立てていきます。
エビリーの社長メッセージ動画制作では、企業様に動画のゴールとなる目的のヒアリングとプレゼンを重ねながら、最終的な承認を得た上で制作に移ります。ここまでにスケジュールのおよそ半分を費やしています。
―企業側・制作側で目的をしっかりと認識統一し、企画時には伝わりやすさを最優先するのではなく、トンマナをしっかりと順守することも忘れてはいけないですね。
動画編集・制作ノウハウ大公開!「社長メッセージ動画」成功の秘密5つ2>
―続いて、社長メッセージ動画の編集・制作時のポイントについてもお聞かせください。
斉藤:人間が集中して話を聞ける時間は、1分とも3分とも言われています。それくらい集中して聴ける時間は人によって異なります。そのため、撮影時の尺が長いものであれば、短くコンパクトに編集することが前提です。
最終的には企業様のニーズをお聞きした上で、5分以内などできる限り短い仕上がりになるように心がけています。
また、編集テクニックのひとつとして、『インサート効果』を使います。これは、ただ単に話者の話をそのまま流すのではなく、話している合間で会話の中に出てきたキーワードのイメージを映像化して挿入します。
過去の話をしていた際にはその当時の風景など、しっかりと話の情景を連想させ、まるで自身がその目で見たかのような、より具体的なイメージを社員と共有させるのです。
―社長と同じ目線や経験をイメージさせることができるのは、大切な視点ですね。
斉藤:はい。社員が普段見る機会が少ないであろう社長の素顔や、社長から見た日常風景を入れることも有効です。例えば、ある企業様の社長メッセージ動画では「社長のデスクトップを見せてもらう」といったような、映像だからできる表現も好評でしたね。
せっかく動画なのだから、リアルタイムではない故にできることも多く、社長挨拶の中のワンコーナーとして見せるという企画もありました。
また、『編集しすぎない』ということもポイントです。一般的なYouTube動画でありがちな「ぶつ切り感」は、ビジネスの場においてはあまり適していない表現手法です。原稿を読んでいるのではない自然な呼吸感や、話終えた後の適度な余韻を残してあげることが大切です。
―確かに、動画は編集次第でコミカルにもシリアスにも料理することができてしまうので、しっかりと受けて側である社員の心に響く編集制作のポイントを押さえておきたいですね。
斉藤:これも制作時のポイントのひとつになりますが、エビリーの社長メッセージ動画制作時には、定型の質問をした後に必ず雑談を取り入れるようにしています。
実はこの雑談の中にこそ、いいキーワードが隠されていたりするんですよね。そのキーワードから新しい質問やトピックスを引き出してあげることも重要です。
その他にも、企業の中にいたら気付かない『会社の当たり前』や『社内用語』などを避けるといった第三者的視点を大切にしています。
社長メッセージ動画は、社外向けに配信されるケースも多いため、社外の方や新人社員といった、誰が見ても理解できる言葉やコンテンツになることを心がけています。
第三者目線も含めた動画制作を意識するために2>
ーなるほど、内部だけでなく「第三者的視点」で制作をすることも大事なんですね。ちなみにエビリーさんではどのような動画制作支援を行われているのでしょうか?
エビリーでは、動画制作を丸ごと請け負う『動画制作おまかせパック』や、動画制作ノウハウを内製化する『動画制作トレーニングパック』の2種類を用意しています。
『おまかせパック』では、お客様の作りたい動画のテーマやターゲットなどをヒアリングし、企画から編集、納品までを一気通貫でお受けしてます。
『トレーニングパック』では、動画制作の知識と技術が学べる実践形式の講座で、基礎知識から実技までをしっかりフォローする内容となっています。
先ほどお伝えした内容以外にも様々な事例をもとに、プロの視点でのアドバイスが可能ですので、社内での政策に不安がある、企画についてのアドバイスが欲しいなど、ぜひお気軽にご相談ください。
―ますますニーズが高まるであろう社長メッセージ動画。しっかりと目的を整理した上で、視聴者に刺さる制作・編集が大切ですね。社長メッセージ動画制作のポイントや具体的なテクニックが非常に興味深かったです!ありがとうございました。
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動画制作サービスから活用支援コンサルティングまで一貫して行い、企業の広報動画の運用を成功へ導きます。