動画コンテンツはプライベートのみならず、ビジネスでも商品やサービス紹介、採用活動などさまざまな場面で活用されています。動画を無料投稿できるサービスも多い中、企業の動画活用では配信先を限定することができる「動画配信システム」が使われることが多いです。
実際に、動画配信システムを使って動画投稿する過程で、どのような作業が行われているのでしょうか。特に社内で動画配信システム導入を検討している方は、システムの仕組みが気になるところですよね。
この記事では、私たちが提供しているmillviを参考にしながら、普段なかなか知る機会がない「動画配信システムの舞台裏」を解説します。
目次
- 1:動画配信システムとその仕組み
- 2:アップロード~作った動画をサーバーに送信~
- 3:トランスコード~動画をより見やすく変換~
- 4:保管~大事なデータをしっかり管理~
- 5:配信形式~インターネットに動画を配信する最後の準備~
- 6:配信~動画コンテンツを安定配信~
- 7:埋め込みコード~サイトで動画を見られるように準備~
- 8:【まとめ】動画配信システムの仕組みと機能
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動画配信システムとその仕組み
動画配信システムとは、簡単に言うと「サーバーに動画をアップロード・管理しつつ、視聴者にコンテンツを届けられるようにする仕組み」のことです。こうしたシステムを利用することで、はじめてオンラインで動画を視聴することができます。
動画配信システムmillviでは、おおよそ6種類の工程によって、動画配信システムが成り立っています。
- 1. アップロード~動画をサーバーへ送信~
- 2. トランスコード~動画を多様な視聴デバイスに対応~
- 3. 保管~大事な動画データをしっかり管理~
- 4. 配信形式~インターネットに動画を配信する最後の準備~
- 5. 配信~動画コンテンツを安定配信~
- 6. 埋め込みコード~サイトで動画を見られるように準備~
アップロード~作った動画をサーバーに送信~
「アップロード」という言葉は、さまざまな場面で耳にしたことがある方も多いでしょう。アップロードとは、作成した動画をネットワーク経由でサーバーに送る工程を指します。
動画ファイルには、AVI(.avi)、MP4(.mp4)、MOV(.mov)などさまざまなファイル形式が存在します。millviでは、いずれの形式にも対応して、安定して動画をアップロードできるというのは、動画配信のしやすさに大きく関わる重要なポイントです。
トランスコード~動画をより見やすく変換~
トランスコードというのは、「デジタルデータ(今回の場合は動画)を直接別の形式に変換できる技術」のことです。
動画の画質がよければよいほど、その動画を視聴するためのデータ通信量は大きくなっていきます。HDよりもフルHD、フルHDよりも4Kの方が、動画データは増えていきます。
外出先で動画を見る時は、画質を落としてもいいから、軽いデータ通信量で動画を見たいと思うでしょう。逆に自宅で動画を見る時は、自宅のインターネット環境で動画が視聴できるので、高画質の動画を楽しみたいと思うかもしれません。
トランスコードを行うことで、こうした環境に応じた視聴者のニーズに応じて、手軽に動画の画質設定を変更できるわけです。millviの場合、元動画がアップロードされた時点で、各画質ごとの動画が生成されます。これにより、視聴者は自由に画質を切り替えて再生できます。
厳密な仕組みはやや異なりますが、YouTubeのプレーヤーの歯車アイコンから画質を随時変更できるのをイメージすると、トランスコードの機能を理解しやすいかもしれません。ちなみに、millviは動画を視聴する端末を自動判別して、最適な動画ファイルで配信できます!(ドヤ顔)
保管~大事なデータをしっかり管理~
アップロードされ、さまざまな視聴環境に対応できるよう複数の画質にトランスコードされた動画は、「ストレージサーバー」と呼ばれるサーバーに保管されます。このサーバーには、動画以外にサムネイルなどのデータも保管されます。
配信形式~インターネットに動画を配信する最後の準備~
ストレージサーバーに保存された動画データは、次に「ストリーミング(配信)サーバー」というサーバーに送られます。ストリーミングサーバーによって、動画データはHLS(HTTP Live Streaming)という、インターネットでの動画配信に適した規格に変換されるのです。
HLSに変換されたことで、動画を配信できる準備がほぼ整ったと言えます。ちなみに、HLSというのは米国アップル社が開発した規格です。
「ストリーミングサーバー」を詳しく解説した記事はこちら:https://millvi.jp/blog/32834/
配信~動画コンテンツを安定配信~
さあ、いよいよ動画が配信できるようになりました。
動画をはじめとしたWebコンテンツ配信における天敵が「遅延」です。動画配信サイトへのアクセスが集中したり、大容量のコンテンツを配信することでサーバーの負荷が増大したりすると、動画を見られなくなるなど快適な動画視聴が妨げられてしまいます。
そうなれば、視聴者の満足度は下がり、動画(やサイト)から離脱してしまいかねません。こうした遅延対策として有名なのが、CDN(Content Delivery Network/コンテンツ デリバリー ネットワーク)です。
CDNとは、元の動画があるストリーミングサーバー(オリジンサーバー)の前にキャッシュサーバーを設けて、サーバーの負担を分散させる仕組みです。
大容量コンテンツやライブ配信など、積極的な動画配信の活用を検討している企業は、CDNが整ったシステムを選択するのがおすすめです。もちろん、millviはCDNを採用しています(ドヤ顔その2)
※画像引用元:【図解】CDNとは?仕組みと技術の基礎知識 – カゴヤのサーバー研究室
埋め込みコード~サイトで動画を見られるように準備~
配信した動画を見てもらうには、視聴者が動画が配置されたページのURLにアクセスしてもらう必要があります。そして、アクセス先のサイトで動画を再生できるようにするのに必要なのが、「埋め込みコード」というコードの存在です。
動画のアップロード作業が完了すると、自動的に埋め込みコードが生成されます。その埋め込みコードをホームページやサイトに貼り付けることで、視聴者も動画が見られるようになります。millviでは、JavaScriptやiframeなど用途に応じて、複数の設置方法が選択可能です。
▼実際のmillviの管理画面
【まとめ】動画配信システムの仕組みと機能
動画配信システムは以上のような各機能を介して、企業の動画運用動画コンテンツをサポートしています。今回ご紹介したmillviの中身を参考に、ぜひさまざまな動画配信システムを比較検討してみてください。
最後に、動画配信システムの比較検討でチェックしておきたいポイントをふたつだけご紹介します。「動画配信システムの何を比較すればいいか分からない!」と悩んでしまった場合は、まずはこの2点を参考にしてみてください。
①安定した動画配信環境
「配信」でご紹介したCDNの有無は、動画配信環境が安定しているかどうかの大きな判断材料のひとつとなります。
②動画配信「以外」の必要な機能がそろっているか
今回ご紹介した動画配信の仕組み以外で、どのような動画活用機能があるか。これも、動画配信システムを比較する上で重要なポイントです。
代表的な機能としては、「メンバー管理機能」「視聴分析(視聴維持率、ユーザー別解析など)」などです。こういった機能は、いざ利用をはじめてからでは追加が難しいです。あるいは、大幅な追加コストがかかることがあります。
この2点も参考にしつつ、企業での動画活用の方向性から、必要な機能があるかどうかをチェックしてみてください。今回ご紹介したmillviの仕組みや、動画配信環境、動画配信以外の機能をもっと知りたい!という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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