今や新卒社員の多くがデジタルネイティブ世代であり、就活生においても日常的に動画に親しんでいます。このため、企業側も会社説明や、社員インタビュー、オフィス紹介などといった「採用動画」を活用する動きが進んできています。
しかし、一口に就活生と言っても、大手志向とベンチャー志向とでは、就活生が知りたい情報は大きく異なります。
今回は、新卒社員2名にインタビュー。大手志望だったAさんと、ベンチャーを志望していたBさんに就活時の流れや、企業選びのポイント、就活時に知りたかった企業情報についてお話を伺いました。
そこから見えてきた、就活生に刺さりやすい「採用動画」のポイントも解説します!
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大手志向とベンチャー志向で、就活の流れや情報収集には大きな違いが
今や新卒採用活動もオンライン化が加速し、企業説明会から一次面接、そして最終面接までのほぼすべての工程が対面ではなく、非対面で実施されています。
これまでとは大きく異なる就職活動を余儀なくされていますが、どのようにして理想の企業と出会い、内定獲得に向けて活動しているのでしょうか
。
大手志望の新卒Aさんの場合
大手企業を中心に探していたAさんの場合は、就職活動の情報収集では某大手新卒採用ポータルサイトに登録し、企業情報や募集要項を確認していたようです。
掲載企業件数や求人情報量の多さ、また就活に関するお役立ちコンテンツが充実していることから、就活生向けポータルサイトの情報収集をすることが多いと話します。
また、ポータルサイトで情報を得た後は、各社の採用ページへアクセスし、エントリーをするというステップを踏みます。
さらに大手志向の就活生の場合は、気になる企業の情報は自身でネット検索を行い、先輩・OBに評判を聞いてみるという方が多い印象です。
ベンチャー志望の新卒Bさんの場合
一方で、ベンチャー志向の就活生は、情報収集にはリクルーターを活用する動きがスタンダードになっているようです。
その理由として、気になる企業とフレキシブルに面談ができたり、媒体ではできない自分に合った提案をしてくれることが挙げられます。
また、活用する媒体としては『wantedly』や『offerbox』といった、企業の人事担当者と密に連絡・やり取りができるようなものを利用するとのことです。
安定した職場か、挑戦できる環境か。異なる就活生の「軸」
株式会社マイナビが就活生を対象に、企業志向区分別に「企業を選択する場合にどのような企業がよいか」をアンケート調査し、結果を発表しました。
(出典:マイナビ 2022年卒大学生就職意識調査)
大手志向の就活生は、「安定している会社」、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」、「給料のよい会社」という回答が多く、一方で「福利厚生のよい」「休日、休暇の多い」「転勤のない」「一生続けられる」といった条件面を示す項目はそれほど重視していないようです。
上記の就活生は、自分のやりたい仕事や得たい給料のために、大手企業を選択している傾向が見受けられます。
一方で、中小・ベンチャー企業志望の就活生の間では「働きがいのある」「社風が良い」の回答割合が全体より高くなっており、それぞれの企業がもつ個性を見て企業選びをしているようです。
大手志望の新卒Aさんは「お給料」「勤務地」が軸であった
大手企業を中心に就職活動をしたAさんによると、内定を決める際には「お給料」と「勤務地」が決め手だったとのことです。ベンチャーや中小企業と比べ、大手企業は店舗や拠点を多く構える傾向があり、「拠点地」を気にする就活生も少なくありません。
また、親世代も大手企業で働いているケースが多く、そのため「安定している会社」や「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」という、長期で働くことを前提とした会社選びを軸としています。
会社の動向や企業理念に共感し、自身もその一員として活躍したいと考えている就活生が多い傾向があります。
ベンチャー志望の新卒Bさんは「若手の裁量」と「自由な風土」を重要視
新卒Bさんの場合、「若手が活躍しているか」と「雰囲気が合っているか」の2点を軸とし、内定を承諾したようです。
マイナビのデータにもあるように、ベンチャー志向の就活生は「働きがい」や「社風」を重視します。その背景として、定年まで働き続けられるかではなく、最短でキャリアを積み重ねることができるかどうかを、会社選びにおいて重要視していることが挙げられます。
このような就活生は「若手の挑戦を、いかにその会社がサポートしているか」を、会社の社風、雰囲気、取り組みなどを見て判断をしています。
そこから逆算して見える、就職活動で欲しい「企業動画」とは?
ここまで、それぞれ大手志向とベンチャー志向の就活生の、就活の仕方や軸を紹介してきましたが、最後に人事担当者から「動画」を通して就活生へ訴求できることとは一体何でしょうか?
これまで話を聞いた2人の新卒社員と、彼らが求めていた情報や軸を参考にし「新卒採用に強い動画コンテンツ」をご紹介します。
【大手企業】HPにあるテキスト情報や、ネガティブ払しょくを動画で
大手企業を目指す就活生は、面接対策としてその会社の情報収集をしっかり行う傾向があります。
具体的には、社長メッセージや企業の方針、社員エピソード、取り扱い製品は事前にインプットすることが多く、企業側はこれを利用して「採用動画」の準備ができるでしょう。
例えば、採用ページにテキストで載せていた社長メッセージを動画化すると、社長の雰囲気や話し方、想いが伝わり、テキストでの情報よりも社長の熱量や魅力を感じさせることができます。
また、取り扱い製品の説明を、就活生向けに動画コンテンツ化することもできるでしょう。動画の中で、その製品の「歴史」や「豆知識」なんかも説明してあげると就活生にとって優しく、学びとなるコンテンツを提供でき、就活生からのイメージが上がることも期待できます。
さらに、テキスト情報を動画化するだけでなく、ネガティブな要素を逆手にとったコンテンツも有効です。
例えば、大手企業の場合、拠点地が多いことから「転勤が多い」という印象を与えかねません。しかし、実際に転勤先で活躍している社員のインタビューコンテンツを用意することで、就活生が抱えている不安を払しょくすることができます。
【ベンチャー企業】若手社員のリアルな姿を動画で伝える
終身雇用など1つの企業に留まりたいといった志向とは異なり、自分が描いている未来像に対して、キャリアを最速で積み重ねることができるかといった点を重視しているベンチャー志向の就活生には、「彼らの理想像となる先輩社員の姿を見せること」が一番効果があるかと考えられます。
新卒Bさんの話によると、「若手社員が会社頼りではなく自分軸で生きているかどうか」が大事ということで、若手社員の仕事時間以外も含めた普段の生活や”自然体”が気になるということでした。
カジュアル面談や座談会でも見ることが難しい若手社員の日常やリアルな姿は、動画という手段で伝えることができます。
また、自分軸が比較的強く、キャリアを通して自己成長させたいという思いが強い就活生には、ライフワークバランスやフレックス勤務、副業といったものがキーワードになるでしょう。
これらを踏まえると、以下のような採用動画コンテンツが作れそうです。
- ・勤務時間外に、副業や自己学習を頑張っている若手社員
- ・出勤前の「朝のルーティン」、出勤後の「夜のルーティン」
- ・フレックス勤務やリモートワークを利用し、場所や時間に囚われず仕事に励む姿
- ・キャリアアップに向けて奮闘する若手社員とそれを支える会社のサポートシステム
勤務中の様子だけでなく、勤務時間外でもキャリアアップに向けて努力する姿や充実している姿を動画で映すと効果がありそうです。
企業の採用と社内広報を強くする、「動画広報ソリューション」
大手思考、ベンチャー志向のどちらにおいても、自分の価値観や目標を把握し、最適なマッチングを図ることこそ、企業と社員の双方をwin-winへと導きます。
オンライン化が進む中、このマッチングを成功させるためにも企業のありのままの姿を見せる「採用動画」の活用が、今後の採用活動の成功の鍵を握っていると言えるのではないでしょうか。
エビリーでは、人事担当者がターゲットとする就活生に対して、動画を活用して認知や魅力を訴求する「採用動画」の制作サポートをしております。
また制作のみでなく、YouTube採用チャンネルの運用サポートも行い、就活生へのリーチ拡大へ貢献します。
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