お客様プロフィール
- 会社名
- アクタス株式会社
- 業種
- 小売
- 目的
- 従業員の教育で動画利用をしたい
事業概要
ヨーロッパ家具の輸入から始まり、現在は輸入家具からオリジナルの家具の販売を手掛ける株式会社アクタス。全国に32店舗を展開し、家具の販売以外にも飲食店舗を併設したりと、「ライフスタイルストア」として理想のライフスタイルの提案を行なっている。
ー:それぞれのご担当について教えてください
人材開発室 室長:柳沢 真澄 氏(左上) 福田 太輝 氏(右下) 小野 華子 氏(中央上) 檜垣 友映 氏(右上)
柳沢 真澄 氏(以下、敬称略):私は人材開発室の責任者をしております。人材開発室はスタッフの育成や研修などといった人材育成業務を担当する部署です。一般的には人事部が担当することも多いのですが、弊社の人材開発チームは社長室直下の独立した部署として存在します。というのも、弊社では「ひとの力を信じ、真に豊かな人生を創造する。」という企業ミッションを掲げており、人材の育成にとても重きを置いている組織だからです。 福田 太輝 氏(以下、敬称略):店長やリーダーなど、現場のマネージメント職の育成や成長につながるアクションを担当しています。そのほかに、接客コンテストや全社の褒賞アワードといったイベント運営も担当しています。
小野 華子 氏(以下、敬称略):もともと私は店舗の雑貨部門で働いていました。その経験から、雑貨スタッフに関わる業務を担当しています。社内の教育コンテンツ用に雑貨スタッフ向けの動画企画から編集まで行なっています。動画制作は経験がないことでしたので、最初は本当に大変でした。
檜垣 友映 氏(以下、敬称略):私はアクタスの中でも新入社員として入社しております。主な業務として、スタッフに向けた動画企画や、アルバイトを始めとした新人向けの研修運営を担当しています。今回のエビリーさんとのお取り組みでは窓口役を担当しています。
ー:現在、全国の店舗には何名のスタッフさんがいらっしゃるのでしょうか。
柳沢:弊社では正社員、契約社員、パートナー(アルバイト)と、多様な雇用形態があるのですが、全体ではおよそ700名になります。うち、店舗で働くスタッフ数は約400名です。
ー:これまでの動画活用についてお聞かせください。
柳沢:弊社では、スタッフなら誰でもPCやスマートフォンなどで閲覧することができる、eラーニングのための動画サイト「e-Tube」を運営しています。個人学習や店内研修のためのツールとして活用しており、時間に縛られることなく、自宅や移動中と言った好きなタイミングで自由な学習が可能になっています。 特にスタッフの働き方は様々で、長時間勤務から短時間だけ働きたいという学生さんや主婦の方も多いですが、その一方でスタッフを集めた集合研修がなかなか行えないという課題がありました。また、限られた時間の研修ではすべての業務を伝えきることができません。そうした背景からエビリーさんにお願いし、6年ほど前に「e-Tube」を立ち上げました。
ー:「millvi ポータル」を導入いただいたきっかけをお聞かせください。
柳沢:弊社の取引先さんで様々なツールを使っており、その中で動画教育がおすすめだと教えていただいたことがきっかけです。世の中に様々なツールがある中でも弊社の要望に沿ったものとして、「millvi ポータル」をご紹介していただきました。
ー:他社サービスとの比較検討は行われたのでしょうか。
柳沢:はい、多くの企業さんにお越しいただき、様々なプレゼンを受けました。6年前の当時は人材開発室はまだ2名だったということもあり、一番シンプルで分かりやすく、スマホで見られて、コストも見合っているという点が一番の魅力でした。たくさんの機能がついているサービスもあったのですが、最初からそのようなツールを導入しても使いこなせないんじゃないかという懸念があったのです。
ー:「e-Tube」の立ち上げ後のご感想についてお聞かせください。
柳沢:動画研修は当時かなり目新しく、ものすごく反応が良かったですね。ただ、だんだんスタッフも慣れてくると、視聴回数もあまり伸びないという状態が続きました。そこで、一緒に動画を制作するスタッフを募集し、現場のノウハウを積極的に動画にするようにしたことでスタッフのツール活用意欲も喚起できたかと感じています。
ー:新型コロナウイルス感染拡大を受け、人材開発室にはどのような影響があったのでしょうか。
檜垣:一番大きかった影響は、毎年4月に1ヶ月間行われていた新入社員向けの集合研修を中止し、自宅からのリモートによるオンライン研修に切り替えたことでした。今年は7名の新入社員がおりまして、本来は東京本社で集合研修を行う予定だったのです。しかし、3月の緊急事態宣言を受けて一部中止と、延期を決定しました。
ー:新卒研修の内容についてお聞かせください。
檜垣:座学とスキル研修、実地研修、そしてプレゼン発表があります。 座学では事業内容や社内ルールの説明をします。今年はこれをオンライン会議を活用して実施しました。スキルの研修は通常、東京の店舗でレジ打ちやラッピング、接客の方法を学ぶのですが、今年は動画研修と自宅から最寄りの店舗で実施してもらうという形にしました。 また実地研修では商品が保管されている倉庫で行うものなのですが、オンラインでは切り替えが出来ないということで今年は中止としています。そしてプレゼン発表がチームで課題に取り組み、最終的に社長や役員にプレゼンするというものなのですが、今年はリモートで実施しました。
ー:昨年までは東京に集まって研修されていたのことですが、集合して研修を行うことのメリットについてお聞かせください。
檜垣:一番は新入社員同士、そして先輩社員とのコミュニケーションが深まることです。例年、本社で集合研修をしていたことで、様々な部署の方と同時多発的な関係が生まれていたのですが、今年はそれができなくなってしまいました……。
ー:今年の新卒研修では、どのようにオンライン研修を実現したのでしょうか。
檜垣:テレビ会議で可能な研修はリモートに切り替え、足りない時間は「e-Tube」に掲載されている動画を活用しました。 また、「e-Tube」の中に、入社1ヶ月目のスタッフを対象としたEラーニングコンテンツを立ち上げたばかりでしたので、それも課題として提示しました。ビジネスマナー研修から、接客、言葉遣いといった基礎的な研修内容です。動画を見て、店舗で実践できるような内容になっており、一部にはテストも設けていました。 去年の12月ごろから準備していたオンライン研修のシステムでしたが、この「e-Tube」のコンテンツがなければ、自宅待機中の新卒は何をすればよいか分からなかったと思います。結果、新入社員研修自体の時間は少し短縮されていますが、自宅待機であってもしっかりと入社準備の勉強ができていたのではないでしょうか。
ー:オンラインでの新入社員研修について、新入社員からの反応はいかがでしたか。
檜垣:自宅待機の間は会社にも来られず、新入社員は不安を抱えていたと思います。しかし、私が「見てください」と指定した動画はしっかり観ていたようで、「この動画がよかったです」や「勉強になりました」などの感想がありました。オンライン研修後も、しっかり動画で学習しているようです。
ー:オンラインでの新入社員研修で数値的な効果はありましたか。
檜垣:動画研修は制作に時間がかかりますが、研修自体のコストを削減できることができました。移動時間や移動費の削減、会場費の節約にもつながりますし、正確には計算できていませんが、実際今回の新卒研修では昨年よりかなり費用を削減することができました。
ー:オンラインの新入社員研修を実施されて感じたメリットをお聞かせください。
檜垣:これまでの新入社員研修では、こちら側から提示する情報は紙で配られたものが多かったのですが、今年は動画や資料データといった、後で見返すことができるフォーマットに切り替えることができましたね。 その一方で課題としては、新入社員同士、先輩社員とのコミュニケーション機会が減ったことで、信頼関係を構築するのが非常に難しくなったと感じています。 また、倉庫や店舗での実地研修が足りていないことも懸念しています。やはり、手を動かさないと学べないことも多いのです。ここは今後の研修における課題でしょう。
ー:その他にコロナ禍の中で「millvi ポータル」が役にたった事例をお聞かせください。
福田:かなり特殊な事例だと思うのですが、緊急事態宣言下において「e-Tube」が会社とスタッフをつなぐ連絡手段になりました。 外出自粛の影響でスタッフがお店にくることができなくなった結果、スタッフと会社が直接やり取りすることができなくなりました。これまで、会社とスタッフのコミュニケーションはお店の店長を通じて行なっていたのですが、店舗に行けなければ限られた連絡手段しかありません。 しかし、本来は新着動画の連絡とログイン用に「e-Tube」内に登録されていたスタッフの個人メールが、会社から直接スタッフに連絡できる有効な手段だと気が付いたのです。 そこで今回は緊急事態として、「e-Tube」のポータルサイトを連絡発信用として使いました。今回のコロナ対策における社長からのメッセージも「e-Tube」で配信、他にも社内の最新レポートをポータルサイト上にアップしました。 こうして、自宅待機で不安に感じている間も「会社とつながっている」という状態を作れたことで、スタッフのモチベーション維持につながりました。これまでは社内研修にしか使っていなかったのですが、新卒やスタッフまでを巻き込んだ「社内の繋がり」を生む役割を担ったのです。
ー:コロナ禍後の展望についてお聞かせください。(2020年6月現在)
柳沢:今回のコロナ対策をきっかけに、集合研修をリモートでもできたということは高い評価を得ていまして、もっと他の施策、例えばリモート研修をはじめ、オンライン会議や採用のためのPRなどにも応用できるのではないかと感じています。 今後まず、どういった研修内容が動画に向いているのかを精査していきたいと思います。もちろん、すべての研修を動画へ単純に置き換えるのではなく、実地での集合研修もしっかり持続させ、その研修内容を動画でサポートしていくような建て付けにすることで、研修自体のアップデートを行なっていきたいですね。
ー:最後に、社内の動画活用を検討されている企業さんに向けて、簡単なアドバイスをいただけますか。
柳沢:社内でもどういうスタッフに見てほしいのか、主となるターゲットを明確に決めること、そしてあまり長い動画にしないことでしょうか。一方的に動画を見せるのではなく、出演してもらったり、一緒に企画したりと「引き込む」ことが重要だと思います。それによって、「体温」を感じる動画になると思うのです。
ー:ありがとうございました。
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