最近の新卒採用市場は、採用時期の変動やSNS活用による手法の多様化など、激しい変化が起こっています。2023年度からは、現在の採用市場における「インターンシップ」のルールが変更されます。
年々激化する採用市場で、注目度を増しているのが「採用動画」の活用です。変化し続ける採用市場での、動画戦略のポイントをまとめました。
目次
- 1:2023年度からインターンシップでの評価を採用選考でも活用できるように!
- 2:動画視聴で「志望度が上がった」就活生が6割
- 3:インターン生のエントリーを増やすにはどんな動画が効果的か?
- 4:1年後を見据えて「今」から準備を始めよう
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2023年度からインターンシップでの評価を採用選考でも活用できるように!
2000年代から日本でも普及しはじめたインターンシップは、学生が実際に仕事を体験できる制度です。
企業にとって、インターンシップは優秀な人材の早期発掘と育成、採用後の早期離職の防止など、人材獲得の面で多くのメリットがあります。
これまで、政府は企業に対して「採用活動が始まる前にインターンシップで得た学生の情報は、基本的に広報・採用選考活動に使用してはいけない」というルールを示していました。このルールの見直しが、現在進められているのです。
具体的には、次のような条件を満たした場合、インターンシップでの学生の評価を、採用選考でも利用できるようになります。
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☑️「インターンシップ実施期間が5日間以上」
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☑️「専攻分野を生かした専門的な分野の場合は、実施期間を2週間以上とする」
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☑️「実施期間の半分以上が、職場の就業体験にあてられている」
文部科学省、厚生労働省、経済産業省は議論を進め、2022年度中にルールの具体化を目指しています。
早ければ2023年度から、採用活動におけるインターンシップの役割が、さらに重要となるわけです。
動画視聴で「志望度が上がった」就活生が6割
(出展:PROOX)
スマートフォンの普及やSNS利用人口の増加、採用活動のオンライン化により、採用市場での動画の活用が非常に増えています。就活生に行ったアンケートでは、回答者の実に7割以上が企業採用動画を「見たことがある」と回答しました。
しかも、動画を視聴した就活生の6割が「動画視聴によって志望度が上がった」と回答。7割以上の学生が「採用動画はあったほうがいいと思う」と回答しています。
採用動画でいかに学生からの関心を集め、インターンシップや採用選考への応募数を増やすかというのは、非常に重要な採用戦略のひとつとなりつつあります。
参考:https://proox.co.jp/topic/7833/
インターン生のエントリーを増やすにはどんな動画が効果的か?
では、具体的にどのような動画が、採用市場で活用されているのでしょうか。インターンに特化したコンテンツと、本選考でも使える汎用性の高い動画コンテンツに分けてご紹介していきます。
インターンに特化した動画コンテンツ
①過去インターンのダイジェスト・ドキュメンタリー
最近は、1日インターンシップだけでなく1週間ほどの中期インターンが増えています。この期間で学生がどのように活動し、インターンシップで何を得たかを伝えられるよう、ダイジェスト・ドキュメンタリー形式の動画を制作するという方法です。
ある旅行会社では、観光地の人気アクティビティを体験し、その企画をどう雑誌掲載するかというインターンシップを開催しました。こうした様子を動画化することで、「私も参加したい!」という参加意欲の醸成を期待できます。
②インターン生の感想インタビュー
インターンシップで良かったことや、学びや成長につながった体験、参加後に起きた自分の考えの変化。こうした実体験をインタビューとしてまとめることで、インターンシップの魅力や生の体験を学生に伝えることができます。
③インターンシッププログラムのPR
サマーインターンの段階では、どの業界や会社に行きたいかが定まっている就活生はまだ少なく、グループワークや実践型インターンの中で「何が学べるか」を調べつつ、参加先を決める就活生が少なくありません。自社のインターンシッププログラムを動画で紹介することで、興味を引き出すことができるでしょう。
【本選考でも使える汎用的動画コンテンツ】
①会社紹介
採用動画でもオーソドックスなタイプと言えるでしょう。会社概要(事業内容、売上など)や採用で重視するポイントをまとめたものが多く、視聴することで企業の大枠を知ることができます。
オフラインの会社説明会と比べ、グラフやアニメーションなども活用しやすく、会社説明のクオリティを均一化できるというメリットがあります。
②代表メッセージ
企業の未来や人材への思いを伝えるのに向いた動画と言えます。新卒採用向けではない、社内向けの説明会・イベントでの代表講演が、そのまま採用動画として活用できるケースも少なくありません。
③社員インタビュー
「先輩社員の1日密着」といったエンタメ要素のある動画コンテンツを配信することで、現場で活躍する社員のリアルな姿を見せられます。出演している社員に協力をあおぎ、社員訪問につなげるという採用戦略も有効と言えるでしょう。
④採用コンセプト動画
会社紹介とは異なり、自社の採用活動のコンセプトや求める人材像を伝えるのに特化した動画です。採用コンセプトに共感する学生の興味を喚起して、インターンシップや選考へのエントリーにつなげやすいというメリットがあります。
事前にコンセプトを伝えることで、採用における会社と就活生とのミスマッチのリスクを減らすという効果も期待できます。
1年後を見据えて「今」から準備を始めよう
採用市場において、大きな存在感を示す採用動画。インターンシップのルール改正により、その重要性はさらに増すことでしょう。早ければ2023年には施行される新ルールに向けて、今から採用動画の準備を進めていきましょう。
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