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研修内容の種類と形式一覧! もう迷わない選び方チェックリスト付き

研修を企画する際、適切な研修内容の種類と形式を選ぶことが重要です。選び方にはポイントがあり、それを理解していれば迷うことが少なくなります。ここでは研修内容の種類と形式の一覧に加えて、選び方のポイントやチェックリストをご紹介します。

OJTとOff-JT

まずは、OJTとOff-JTとの違いを知りましょう。研修を企画するとき、どのようなスタイルで受講させるかを決めるところから始めるとスムーズです。

  • OJT(On-the-Job Training):職場で実務をしながら行う研修(企業内研修)
  • Off-JT(Off-the-Job Training):職場や実務を離れて行う研修(企業外研修)

OJT(読み方「オージェーティ」)とは、On-the-Job Trainingの略語で、実際の職場で実務を通し、計画的に必要な知識やスキル、取り組み方などを含めた能力の向上を図る研修方法です。新入社員に対して実施されることが多く、職場のリーダーなどが指導します。

それに対してOff-JT(読み方「オフジェーティ」)とは、Off-the-Job Trainingの略語で、職場や実務を離れて集中的に行われる研修です。決められた日時や場所で、講師によって指導されます。

研修対象は幅広く、新入社員をはじめとして職種別や研修内容は幅広く、新人研修をはじめとして職種別や階層別など、種類はさまざまです。会社の方針に従って、人事部など人材開発を担当する部署が計画的な能力開発を図るために企画、実施します。

▶ 関連記事:【OJT・Off-JT】の活用法と使い分けのポイントを押さえて効果的な人材育成を実現!

研修形式の種類 一覧

研修形式は、対面と非対面の大きく2種類に分かれます。代表的な形式の特徴をそれぞれ見てみましょう。

対面型 非対面型
セミナー形式 オンライン(動画)研修
ワークショップ形式 eラーニング形式
ロールプレイング形式

セミナー形式

セミナー形式とは、集合(教室)形式とも呼ばれる研修です。業務に必要な知識やスキル、考え方などを一堂に会して学ばせます。近年ではオンラインによるセミナー形式の研修も増えつつあります。

特徴

  • 伝えたい情報を同時に大勢に伝達できる効率の良さ
  • 受講者が話を聞くだけになりがちで、受講態度や理解度が人によって大きく異なる

ワークショップ形式

ワークショップとは、グループ学習とも呼ばれる体験型の研修です。

特徴

  • 小グループに分かれて課題に取り組むといった受講者の主体的な学習を促せる
  • 講師の力量が問われやすく、一度に学習可能な人数が限られる

ロールプレイング形式

職場や業務上で起こりうる場面を想定し、役割を演じながら学ぶのが、ロールプレイング形式です。接客業でよく使われます。

特徴

  • 個人のスキルアップや課題の洗い出しに大きく貢献できる
  • 相手役によっては緊張感の不足や会話の展開が予想できてしまう

オンライン(動画)形式

動画を用いてオンラインで学習させる方法をオンライン(動画)形式と呼びます。

特徴

  • 視覚的でわかりやすく、自分のペースで繰り返し学習させることが可能
  • PCだけではなく、タブレットやスマートフォンなど学習者のデバイス環境がどこまで対応しているかが課題となりやすい

eラーニング形式

動画やテキスト、クイズ、小テストなどを組み合わせた学習コンテンツをオンラインで提供するのがeラーニング形式です。

特徴

  • 一般的に対面形式より費用が少なく、コンテンツの組み合わせが多様で飽きさせにくい
  • 学習時間の確保や学習進捗、理解度のバラつきが課題となりやすい

研修内容の種類 一覧

研修形式の次は、主な研修内容の一覧を見てみましょう。

■ コミュニケーションスキル研修

  • アサーション
  • リーダーシップ
  • チームビルディングなど

■ スキルアップ研修

  • マネジメント
  • マーケティング
  • データ分析、アクセス解析
  • 営業スキルなど

■ 技術研修

  • クリエイティブツール、ビジネスツールの使用法
  • プログラミングなど

■ コンプライアンス研修

  • セキュリティ
  • ソーシャルメディアリスク
  • ハラスメントなど

コミュニケーションスキル研修には、個人とチームを対象とするものがあります。個人の場合は、相手を尊重しつつ自己主張できるようになることを目指すアサーションやチーム・プロジェクトリーダー向けのリーダーシップ。チームであれば、目標達成を目指すためのチームビルディングなどがあります。

スキルアップ研修には、管理職向けの「マネジメント」をはじめとして、マーケティング理論や手法を学ぶ「マーケティング」、ビッグデータ時代に不可欠な「データ分析」、ウェブや動画の視聴実績から課題を発見する「アクセス解析」などが含まれます。

営業力を強化したいなら営業研修がおすすめですが、営業力(営業スキル)はマインドセット(仕事に取り組む姿勢)やコミュニケーション力、課題発見力、提案力、プレゼンテーション力、クロージング力など、多数の要素から構成されますので、計画的にひとつずつ修了できるようにしましょう。

グラフィックやウェブ、動画制作などのクリエイティブに不可欠なツールや、Word、ExcelなどのようなOffice系アプリ、グループウェアといったビジネスツールなどの研修は、技術研修です。プログラミングや業界・業種独自の専門的な技術も該当します。

近年では、社内の情報管理や情報セキュリティについて学ぶことも重視されています。SNSからの情報漏洩の可能性や投稿時に注意すべき点など、ソーシャルメディアのリスクについても理解できるような研修を企画しましょう。パワハラとセクハラ、マタハラの3大ハラスメントはもちろんのこと、エイジ(年齢)、モラル、育児、介護、ジェンダーなどに対するハラスメントにも対応が必要です。

研修の種類や形式の選び方 チェックリスト

ここまで見てきたように、研修内容や実施形式にはさまざまなものがあります。次に考えなければならないのは、それらをどのように選び組み合わせるかです。研修の目的と研修対象者の役職・階層を意識して決めましょう。

■ 研修内容や実施形式の決め方

  • 研修によって解決したい社内の課題(研修の目的)
  • 研修対象者(管理職、職務別、中堅社員、新入社員、全員など)

たとえば、問い合わせの対応が追いついていないという現状から、デジタルツールを使いこなせていないことが課題だとします。この場合、研修内容としては、ビジネスツールの活用やコミュニケーションスキルの向上などが考えられます。

研修対象は、問い合わせ対応の担当者はもちろんのこと、営業職や事務職まで含めてもいいでしょう。ビジネスツールは操作しながら身につくものも多いでしょうから、実施形式は対面でセミナー形式というように選んでいきます。

研修効果や評価については、研修前後のパフォーマンスの変化をアンケートや実績で確認したり資格を取得させて取得率を追ったりすることなどで、測定可能です。

研修内容と研修形式の選び方をチェックリストにしましたので、研修を企画する際にご活用ください。

■ 研修内容を決めるためのチェックリスト

  • 研修によって解決したい社内の課題が明確か
  • 研修対象の役職・階層では、どのような知識・スキルセット・マインドセットが必要か
  • 研修後、どのような状態になっているべきか
  • 研修効果をどのように測定するか

■ 研修の実施形式を決めるためのチェックリスト

  • 研修の内容(知識習得やスキルセット・マインドセット)から判断して、どのような研修形式が適切か
  • 研修対象者の学習に最適な実施規模や頻度
  • 一斉開催が必須か(対象が全員の場合など)
  • 対面・非対面のどちらで実施可能か
  • 研修実施後の評価方法を具体的にイメージできるか

▶ 関連記事:研修の目的・目標設定の方法とは 具体例とあわせて解説

まとめ

予算があるからと、ただ研修施策を実施するのではなく、状況に合わせた適切な研修内容と実施形式の選定が必要です。

研修のたびにゼロから基準を考えるのは評価精度や効率の面から望ましくないため、種類や形式、内容と、それらに応じた評価方法をあらかじめテンプレート化しておくことで効率化を図ることができます。また、テストやアンケート、動画研修の視聴解析等で定性・定量的に分析できるようにしておくとよいでしょう。

研修の内容や形式にはさまざまなものがありますが、まずは目的に応じて適切なものを選ぶところから始めましょう。チェックリストを活用し、ぜひ有益な研修を計画してください。

社内研修を効率的に行う方法

ひとことで研修といっても、情報漏洩リスクの回避や法令遵守を徹底させるためのコンプライアンス研修など実施が不可欠なものだけでなく、従業員のマインドセットや技能の向上を図るスキルアップ研修といった人材育成目的のものまで、その種類は多岐に渡ります。

どれも重要なものではありますが、研修担当者や受講者が研修に充てられる時間には限度がありますし、予算にも限りがあるため、1回1回の研修の精度を上げる必要があります。

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  2. 2. 動画の視聴ステータスや詳細な視聴行動を分析できる視聴解析機能
  3. 3. 研修内容に対するフィードバックを集めるアンケート機能
  4. 4. 研修内容の理解度を測るためのテスト機能
  5. 5. 視聴者が自分の業務スケジュールに合わせて研修を受けられるオンデマンド配信
  6. 6. リアルタイム・リモートでの一斉配信に向いたライブ配信機能

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